厳しくつらい現実。子どもは大人の都合に振り回されます。
現実から逃げるための空想の世界・・・いや、もしかしたら本当にあるもう一つの世界なのかも知れないけれど・・・。
そこに希望を求めて、必死に生きています。
大人の世界・・・というか、もう牢獄ですね。その世界から必死に抜け出そうとします。
お母さんを助けたい思いとか、弟を守りたい思いとか、メルセデスさんを守ろうとする思いとか、ほんと、けなげで泣けました。
最後のシーンはすごいです。現実の死と魂の開放・・・現実に殺され、空想に生かされたような気もします。でも、そうはいっても死ですからね。
上の写真を見るだけで熱いものがこみ上げてきます。
2008-03-31 23:18:00
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また泣いてしまった・・・
現実の世界はとても生きづらくて・・・
スペインの内戦の中で、時代に翻弄されたひとりの少女の物語です。
ファンタジーという形をとっていますが、なかみはとても現実的で・・・現実の残酷さをリアルに描いています。
どこまでが現実でどこまでがファンタジーか。彼女にとってはすべてが現実だったのです。
最後、王宮に辿りついて、ナレーションでその地を長く治めたという話も、、現実の世界での彼女の運命を考えると、なん何の救いも感じられません。
ただただ重苦しく、涙が止まりません。
ウィキペディアによると、スペイン内戦は、スペイン軍の将軍グループがスペイン第二共和国政府に対してクーデターを起こし1936年7月17日から1939年4月1日まで続いたそうです。
共和国政府を打倒した反乱軍側の勝利で終結し、フランシスコ・フランコに率いられた独裁政治を樹立したとのことで、フランコ政権というのは、1975年まで続きました。
この重苦しい物語は、スペインの歴史の重苦しさかもしれません。
映画とは関係ない話だけど、この前スペインに一ヶ月いっていたという人に聞いたら、スペインの人は底抜けに明るいといってました。この重苦しい物語と、その明るさはどう重なるのでしょうか・・・