唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

酔いどれ天使

2010年07月14日 | 映画 ま・や・ら・わ行
酔いどれ天使<普及版> [DVD]

東宝

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最初の印象は、せりふが聞き取れないということです。古い映画なので仕方ないのですが、そこが最初ちょっと戸惑いました。

次に思ったのは、あの歌です。港の見える丘とかいったと思うんですけど、男はつらいよでリリーさんが歌ったり、最後のほうで寅さんと美容師さんの人が一緒に口ずさみますね。
とても雰囲気のあるいい曲だと思っていたのですが、ここで聞くことができるとは、思ってもみませんでした。

そして物語の中身ですが、まさにあのどぶのような沼が物語の中身を表現しています。泥沼から這い出せないという現実。先生やあの飲み屋のお姉さんの言うように普通に暮らしたいけど、結局そこから抜け出せない。そういう悲しさをあらわしています。
最後のさされるシーンも象徴的ですね。殺し殺されるなんて、かっこいいもんじゃない。いくら虚勢を張っていても、現実にはあのペンキで足を滑らせて、バラエティー番組のように、必死になればなるほどこっけいに見えてくる。やくざな世界なんて所詮そんなものと、感じさせられます。

しかも、利用価値がなくなったら、捨てられて、町の民衆も見向きもしなくなる。結局、今まで、自分自身が信頼されていたと思っていたものが、実は、その地位に信頼があったという現実が突き刺さってきます。

自分が信じてきたものに裏切られ、自分に縁がないような人が最後まで心を寄せてくれた。でも、そっちのほうには戻れないわけで、結局、裏切られた自分の生き方に殉じるしか道はなかったわけですね。

当時の東京の景色がとても新鮮です。普通に土がある道、何の囲いもない沼の存在もいいです。すばらしいです。

もし、じぶんが東京都知事になったなら、新しい公共事業として、ビルを壊し、余計なアスファルトを引っぺがしたい。

銀河英雄伝説 Vol.8~16

2010年07月14日 | アニメ
銀河英雄伝説 Vol.8 [DVD]

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銀河英雄伝説 Vol.9 [DVD]

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銀河英雄伝説 Vol.16 [DVD]

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第27話「初陣」
第28話「肖像」
第29話「細い一本の糸」
第30話「失われたもの」
第31話「査問会」
第32話「武器なき戦い」
第33話「要塞対要塞」
第34話「帰還」
第35話「決意と野心と」
第36話「雷鳴」
第37話「幼帝誘拐」
第38話「矢は放たれた」
第39話「ひとつの旅立ち」
第40話「ユリアンの旅・人類の旅」
第41話「作戦名『神々の黄昏(ラグナロック)』」
第42話「鎮魂曲(レクイエム)への招待」
第43話「ギャラルホルンは鳴った」
第44話「フェザーン占領」
第45話「寒波至る」
第46話「ヤン提督の箱舟隊」
第47話「自由の宇宙を求めて」
第48話「双頭の蛇~ランテマリオの決戦~」
第49話「闇が深くなるのは…」
第50話「連戦」
第51話「バーミリオンの死闘(前編)」
第52話「バーミリオンの死闘(後編)」
第53話「急転」
第54話「皇帝ばんざい!(ジーク・カイザー)」
第55話「儀式から再び幕は上がり…」
第56話「地球へ」
第57話「キュンメル事件」
第58話「訪問者」
第59話「過去と現在と未来と」
第60話「魔術師捕らわる」
第61話「歌劇(オペラ)への招待」
第62話「血の流水階段(カスケード)」

帝国が自由惑星同盟を制圧しようと突き進み、それに対して、ヤンは、イゼルローンを放棄してラインハルトを殺すことで、この事態を打開しようとします。
そしてついに射程に捉えるのですが・・・
ということで、ハイネセンは帝国に墜ち、とうとうラインハルトは銀河を手に入れるのでした。

ヤンも退役して平穏な暮らしをしていましたが、それもつかの間。

新たなたたかいがヤンを待ち受けていました。

そんなこんなで、いよいよ、再びラインハルトとヤンのたたかいが始まります。

ラインハルトとヤンが初めて面と向かうシーンもあり、なかなかに面白いのですが、ラインハルトの負けっぷりは、あっけなさ過ぎなきがします。

この間、民主主義によってつくられた腐敗した政治か、独裁による民衆のための政治か、みたいな議論が結構交わされます。
民主主義国家が必ず腐敗するとは思わないのでそれ自体も極端な議論ではあると思いますけど、この自由惑星同盟と、帝国との対比の中では、まあ、現実の課題として突きつけられているわけですね。

しかし、これほど民衆がおろかとは思えないです。
民主主義の中で腐敗するとしたら、それは、民主主義が徹底されていないからだと思えるのです。利権が絡み合って、民主主義の前提が壊されたときにこそ、こういったいろんな腐敗が起こってくるんだと思います。
同時に、独裁者による民衆のための政治が行われたとすれば、それは、必ず、民主主義の方向に向かわざるを得ない。と思うのです。ラインハルトが植えつけた平等のうまみ、国民の権利意識は、必ず、政権が変わって、違う独裁者が現れたときに、必ず、矛盾となると思います。国民の意識の向上、認識の発展を侮ってはいけないと思います。

ラインハルトは独裁を一人の力で打ち破った天才ではあるけれども、ラインハルトの出現自体に、社会の発展の土壌をみるわけです。
自由惑星同盟の民衆のおろかさは、今の社会ではありうる問題としても、その時代までの過程のなかで、民衆自身の意識が発展していないところに疑問が残ります。

まあ、そんなことを言ってしまったら、物語自体の面白さがなくなってしまうかもしれませんが…

そんな時代になっても核戦争をやってしまうような世界にはしたくないですね。