オーケストラって聴こうと思っても、なかなか敷居が高くてなかなか観にいくことはできませんでした。なんとなくクラシックを聞きたくなってCDを買っても、結局一回きいて眠くなってそのままお蔵入りするか、たまに寝る前に聞いてはみるものの、結局子守唄代わりになっていたり。
映画の「オーケストラ」チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を知って、やっぱりすごい!とおもって、いろいろそこから幅を広げて買ってみたものの、やっぱり長続きはしなくて。
結構テレビでもクラシックに出会う機会もあって、ニューイヤーコンサートなんかを録画してみても、やっぱり聞きとおすことができなくて。絶対途中で眠くなっちゃうんです。
敷居が高いって書きましたが、実際のそういうコンサートとかに行くと、洋服とかどうするのかなとか、余計なことが頭に浮かんできます。
まあ、品川レベルの催しなら、ごちゃごちゃうるさいことはないだろうと思い、行ってきました。
いきなりこのキャンディード序曲ってやつで、打ちのめされてしまって・・・生音の迫力。いろんな音が混ざり合って、ぐいぐい押し寄せてきます。さびにならないと何の曲かわからないHMのライヴとは違うすごい迫力。身体がしびれてちょっと涙が出そうになったのは、疲れのせいだけではないでしょう。
そして、ジャズピアニストの山中千尋さんが登場して次の曲、ラプソディ・イン・ブルー。これもいつかどこかで聞いたことがあるって感じの曲ですが、ピアノのソロがすごい!といいたいところですが、実際には大会場でピアノだけの音というのは、それほど心に来るものでもなく、ちょっとうとうとしてきました。他のオーケストラがバッと入ってくると、目が覚めてまたググッと来るんだけど、それで今度はピアノがきこえないみたいな、そんな印象を受けました。しかも、山中さんはこの曲だけなんですね。
山中さんの話はまた後で。
最後の展覧会の絵。
いや・・・
CDで聴いたこの曲を名まで聞けるってすごいことだなと。あらためて思いつつ・・・最後のもりあがりも良くて。なんちゃら珍百景かい!と心で突っ込みつつ・・・・最高のフィナーレでした。
なんでも、ムソルグスキーの親友の画家がなくなった後の個展の絵を見てつくられた曲みたいですね。そうやって考えるとまた感慨深いものが・・・特にないかな?
なんにしても、来てよかった。またこういう機会があったらいきたいです。
| レミニセンス(初回限定盤)(DVD付) |
山中千尋,脇義典,ラリー・グレナディア,ジョン・デイヴィス,バーナード・″プリティ″・パーディー,バーナード・″プリティ″・パーディ |
ユニバーサル ミュージック クラシック |
で、山中千尋さんは終わった後にサイン会。
横でうろうろ見てましたが、とても透明感があってきれいな人で、なんか、見つめられたら溶けちゃいそうな・・・声をかけられたら空を飛ぶことだってできそうな、この人のためになんかしてあげたいと思うような不思議な気持ちにさせてくれる人でした。とはいっても、なんかしてもらっても喜ぶタイプかどかは別ですが。一人ひとりに気さくに声をかけてくれて、見た感じ本当にいい人そう。
そこまで言っといて、何とかしてあげたいと思うならCDぐらい買ってあげればいいのにとなってしまいそうですが、まあ、演奏中うとうとしといていい演奏でしたとか言っちゃう方が失礼だしね。AKBじゃあるまいし。握手するためだけに買っても良かったけれど、それってなんなんだろうと思っちゃって・・・金もあまりなかったし。
並んでいた中には結構ファンの人もいたんだろうな。そんなファンとの交流を大切にする姿勢は大事ですね。プリンスやオジーがサイン会やってくれたらどうなっちゃうだろうか。舞い上がっちゃうかもしれませんね。
というわけで、耳にも目にも素敵な一日となりました。