家のバーさん、いろいろ物忘れをするようになりました。毎日毎日探し物です。そんな時に言う言葉が、
「とげー どごさおいだが 忘れだや。しゃねが?たねでけろや?」です。
(時計をどこに置いたか忘れてしまいました。知りませんか?探して下さい?)
奥州市では、探すことを「たねる」といいます。語源はもちろん「尋ねる」で、「たずねる」の「ず」が省略されて「たねる」となったものです。
「尋ねる」を古語辞典で引くと
「ありかを捜し求める。追い求める。」が一番先にでてきて、探すことが本来の意味であることが分かります。
「たねる」は、動詞なので活用しますが、そのへんは訛っているので、ちと微妙に活用します。また名詞では、ものがついて「たねもの」(さがしもの)となります。
用例
①「あいず たねっとぎ オラのも一緒に たねでけろや」
(あれを探すときは、私のも一緒に探して下さい。)
②「なんぼたねでも たねもの ではってこねどは まんつごしょっぱらげるおな」
(いくら探しても探し物が出てこないときには、ほんとにおもしろくないです)
探し物をしなければならないときには、「たねねね」(探さなければならない)で、「ねねね」(寝なければならない)や「ででで」(建物の外に出ていて下さい)と同様に同じ音が続きます。
やはりこれもネイティブ以外には、理解できないでしょうねー(^^;
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