しこたまらいふ

大谷翔平と大滝詠一の生まれた岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

すばで 【方言】

2020-06-19 | 岩手県奥州市の方言

美味しいものが好き&お酒も好きってことで、よく料理屋で飲んだりするんですが、江刺ではおつまみの事を「すばで」といいます。

飲んだ時の方言談議で語源を聞かれることがたまにあり、すぐに答えを出さずにいろんな意見をしばらく聞きますが、「すばで」については、

☆むかし山から柴を担いできて売って、その柴代(しばあで)でお酒を飲んだからとか

☆酒場手(しゅばて)と漢字をあてたりする説が有力ですが(^^;

私の考えでは、古語の「しはぶる」(しゃぶる)が訛ったものに「手」(もの、方法)がついたものだと思います。

むかしの酒の肴は、昆布とか煮干しとかおごご(つけもの)で、今でいう乾きものですね。まさにお酒を飲みながらしゃぶったわけです。

ものの本によれば、「しは」は「しはぶく(咳)」等の「しは」と同じく唇に関わる語根として、「ぶる」は「くすぶる」「ゆさぶる」等に共通する作用行為の接尾語と見るのが妥当か。出典 精選版 日本国語大辞典

とのことです。

用例

①「きょのすばでなんにすっぺな」

今日の酒の肴は、何にしようかな。

②「本家さいったれば、なんの取りすばでいっぺでさー」

本家に行ったら、皿盛りのご馳走がいっぱいでねー(^^♪


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松花堂弁当 新茶家 | トップ | 6月の新茶家 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

岩手県奥州市の方言」カテゴリの最新記事