美味しいものが好き&お酒も好きってことで、よく料理屋で飲んだりするんですが、江刺ではおつまみの事を「すばで」といいます。
飲んだ時の方言談議で語源を聞かれることがたまにあり、すぐに答えを出さずにいろんな意見をしばらく聞きますが、「すばで」については、
☆むかし山から柴を担いできて売って、その柴代(しばあで)でお酒を飲んだからとか
☆酒場手(しゅばて)と漢字をあてたりする説が有力ですが(^^;
私の考えでは、古語の「しはぶる」(しゃぶる)が訛ったものに「手」(もの、方法)がついたものだと思います。
むかしの酒の肴は、昆布とか煮干しとかおごご(つけもの)で、今でいう乾きものですね。まさにお酒を飲みながらしゃぶったわけです。
ものの本によれば、「しは」は「しはぶく(咳)」等の「しは」と同じく唇に関わる語根として、「ぶる」は「くすぶる」「ゆさぶる」等に共通する作用行為の接尾語と見るのが妥当か。出典 精選版 日本国語大辞典
とのことです。
用例
①「きょのすばでなんにすっぺな」
今日の酒の肴は、何にしようかな。
②「本家さいったれば、なんの取りすばでいっぺでさー」
本家に行ったら、皿盛りのご馳走がいっぱいでねー(^^♪
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます