時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

罰かぶり

2011-09-06 20:16:54 | 思い出
おおよそ37年前のこと。
私は同級生の家に遊びに行っていた。
隣の家にはデップリ太ったマヌケな先輩が住んでいた。
その先輩が玄関先でしきりに足に赤チンを塗っていた。
そこに先輩のデップリ太ったオカンが現れて何をしたのかと問うた。
もごもごと口ごもる先輩。
オカンは執拗に何度も問いただす。
先輩は泣きそうな顔でマムシに噛まれたといった。
オカンは血相変えて、どこで噛まれたとね、といった。
近くの神社で噛まれた、と先輩はいった。
何しに神社に行ったとね、とオカンがたたみかける。
またもごもごと口ごもる先輩。
しかしオカンの圧力に屈してとうとう白状した。
「賽銭箱の金を盗みに行った」
近くで盗み聞きしていた私は、これぞ罰かぶりだと思った。
コメント (2)
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