こんなのイヤ。
娘はボン菓子屋が苦手だ。
あの「ポン!」という音をビビっている。
今日も近くの朝市にいって、露店を覗いていたら奥の方にポン菓子屋を発見。
おののいて逃げて帰ってきたという。
娘は子供のころから突発的な音を恐れていた。
幼児のころは小さなオモチャのラッパの音に泣いた。
自分で吹いてびっくりして泣いた。
カメラのフラッシュにも泣いた。
歳を重ねるごとに多少は改善していったが、運動会のピストルの音に怯え、
コーヒー豆を砕く音に仰天し、ワインのコルクが飛ぶ瞬間に耳をふさぐ。
いまだに重度の音恐怖症である。
それなのに夏の花火を楽しみにしている。
花火の「ボーーーン!」はよくて、ポン菓子の「ポン!」はダメ。
いったいどういう聞き分けをしているのだろう。