時、うつろいやすく

日常のたわいもない話…
だったのが、最近は写真一色になりつつある。

コイズミのドライヤー

2016-01-12 00:24:57 | 日常

5日前にさかのぼる。

オカンと娘がうちのドラヤーにいろいろケチを付けてきた。

「乾きがものすごく遅い」

「自分が持っているパナソニックのドライヤーとはぜんぜん違う」

「毎日使うものをケチって」

これは1年前、私がアマゾンの日替わり特価で買ったドライヤー。

1,500円の無名のドライヤーである。

値段の割には風力があってそう悪いドライヤーではない。

夏場はいい感じに爽やかな温風を吹きだす。

ただ、いかんせん1000Wでは真冬には弱い。

風は強くても熱がぬるい。

髪の長い女性は乾かすのに長い時間を要することになる。

そこで、もう少し強力なやつをアマゾンの日替わり特価で買うことにした。

「コイズミ大風量マイナスイオンダブルファンドライヤー」。

別名、モンスタードライヤー。

通常5,350円のところを3,980円。

これで決まり。

パナソニックでなくてもいいさ。

値段ほどに差はあるまい。

早いもので、夜に注文して次の日に送って来た。

娘が箱を開けるなりぼやく。

「また、中途半端なやつ買うとる。なんでパナソニックの高いのにせんやったと」

それに対して、

「そう違わん。パナソニックのドライヤーだって実際はコイズミのようなとこが作いよる」

と、テキトウな理屈をいってその場を逃れる。

使えば分かることよ。

その日の夜、ついにその真価が試される。

髪を洗って、湯船につかり、ドライヤーのときを待つ。

もうまもなくモンスタードライヤーの威力を体感できる。

ちょっとワクワクしてきた。

体が温まった頃合いを見て、風呂からあがる。

いよいよそのときがきた。

おっと、その前に眼鏡が汚れている。

レンズを水道水で洗ってタオルでふき取る。

レンズに付いた脂分が完全にふき取れていない。

眼鏡用の布に変えてふき直す。

レンズを天井の照明に向けて仕上がり具合を確かめる。

完全ではないが、ほぼ透明になっている。

これでよし。

そこからしばし物思いにふける。

ハッと、我に返ったときは髪を乾かしたあとだった。

すでに髪は乾ききっている。

しかし、手にしているのはいままで使っていた古い方のドライアーだった。 


コメント
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