Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

日本語欠乏症?

2008-12-13 21:27:56 | 読書

ネットも理解速度を考えて殆ど日本語しか読まないので、日本語に飢えている、というのは可笑しい気もするが、今回の帰国では4冊の本を購入し、既に読了してしまった。

51dffvzhubl_4

まずは伊坂幸太郎の『モダンタイムス』。東京駅で立ち読みして、購入。なかなか面白く読んだ。

51ph7ddxhql_2

そこで、同著者で評判が高い『ゴールデンスランバー』。そんなに深い友情が重なり合うなんて、ありえないよ、と思う。でも、人はそれを求めているから、この本を読んでHappyなのだろう。

41jvkrxzkbl_3

ベルンハルト・シュリンクの『帰郷者』。冒頭のスイス鉄道の記述が懐かしくて、立ち読みで購入決定。また、中にコンスタンツのインゼルホテルが出てくるあたりも、懐かしさを感じてしまった。それにしても、ドイツ人(ドイツ語を話す人)って、どうしてこう硬いんだろう?フランス人のほうが、柔らかい-でも決定的に人生を絶望しているのは後者だと思う。

51ont1fou3l

先にも触れた、行動経済学に関する本。マッテオ・モッテルリーニ『経済は感情で動く』。納得できる、あるいは、分かっているんだけれどね~(=できないんだな)、という記述があちらこちらに。

このくらい、さっくり英語の本も読めるようになりたいものだけれど。きっと、また帰国したら日本語の小説を買ってしまうのだろうな。


演奏する理由

2008-12-13 20:11:08 | 音楽

先日の演奏会ではマーラーの交響曲第4番を演奏した。最初、この曲を演奏すると聴いたときの感想は、

「何で、4番?」

であった。どんな曲だったかも思い出せないくらい「影の薄い曲」だったのだ。知人の「マーラーの4番ならば演奏したい」という発言にも、訝しげな目を向けてしまった私である。しかし、自ら演奏した今はそのロマン派的な美しいメロディに魅せられ、マーラーの交響曲の中でもかなり好きな曲となった。

モーツァルトのピアノソナタK331。非常に有名なソナタである。個人的には初めてLPを購入した曲である。バッハのヴァイオリンソナタとパルティータ。ヴァイオリンを愛する者にとってのバイブル、何度となく聴いている。しかし、聴くのと、演奏するのでは、見えてくるものが全く違う。

例えて言うならば、同じ風景を車や電車から眺めることと、歩いて眺めることの違いだろうか?美しさの仔細が手に取るように分かるような気がする。

他人の演奏を聴いただけで譜面が目の前に再現できる人ならばこんな違いは感じないのかもしれないが、私のように脳の音楽処理能力がお粗末な人間には、自分で弾いて初めて見えてくるものが多い。だからこそ、どんなに下手でも自分で弾くことを止められないのだろう。

それにしても、モーツァルトもバッハも、どの音(の並び)が私に美しさを訴えるのかはわかったが、「何故」それがこんなにも美しいのかは説明してくれない。