印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

印鑑の文字(5) 太字篆書と細字篆書

2008年09月06日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

今日、9月6日(土)、東京、八王子は残暑厳しくムッと来るような暑さでした。

印鑑の文字で篆書(てんしょ)について書いてきましたが、今日は篆書の太字と細字について書いてみます。現在、印鑑に彫る篆書は80%が太字と言ってよいでしょう。丸い印鑑はほとんどが太字、正方形の角印は太字よりも細字が主流です。細字は戦前から昭和30年代くらいまでが主流でした。やはり印鑑の作風も洋服ほどの速さはありませんが、流行があるようです。

太字の篆書・・・外枠を細く文字が太い。印鑑の中に大きく文字を入れるので堂々とした充実感のある作風になる。     

▼印に曰ふ(いふ) 田島



細字の篆書・・・外枠が太く文字が細い。文字は外枠からはみ出ないように小さく入れる。空白の部分が多くなり、明るくさっぱりとした作風になる。外枠が太いので落とした時には外枠が欠けにくい利点もある。
      
▼印に曰ふ(いふ) 田島


楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com


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