ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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他人を非難する人の心理学を考えてみる-じーじのひとりごと

2024年10月17日 | 心理臨床を考える

 2024年10月のブログです

     *

 SNSやブログを見ていると他人を非難する人を多く見る。

 大谷くんですら、ちょっと調子が悪いとくそめそだ。

 読んでいると気分が悪くなる。

 その最たるものはトランプくんだと思うが、そういうすぐに他人を非難する人はどういう心理なのだろう?と考える。

 他人を非難することで自分が優越感に浸りたいのか、他人を貶めることで自分の万能感を満たしたいのか?

 しかし、いずれも錯覚に過ぎないだろう。

 他人を非難しても、自分が偉くなれるわけではないし、すばらしくなれるわけでもない。

 むしろ、敵を作り、憎悪を煽るだけだろう。

 それがわからずに自己満足に陥り、悪いのは周りだと攻撃性を強めているように見える。

 パワハラや(あまり好きな言葉ではないが)カスハラにも同じ根っこを感じる。

 悪いのはみな周りで、自分は正義だと錯覚をしている。

 自己中心的で他者への配慮ができないような、人格が未熟な印象を受ける。

 短絡的で感情優位のパーソナリティなのかなと思う。

 精神科医の中井久夫さんがいうように、成熟をした人格には、わからないことに耐えて、すぐに結論を出さずに考え続ける態度が大切になる。

 精神分析のビオンさんも、あいまいさに耐えることの大切さを述べている。

 いいか悪いか、イエスかノーか、敵か味方かなどを簡単に決めつけずに、考え続ける努力が必要だ。

 正解は、白か黒かではなく、その間の灰色のグラデーションのどこかに存在するのではないだろうか。       (2024.10 記)

 


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