弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事】「神経質になりすぎ」…同感。

2017年04月25日 10時18分24秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
良いお天気な札幌です。

今日もいくつかお客様。
合い間合い間に事務仕事とドラフティング。
日曜から来ていて緩む時間は温泉浸かってるときだけですな。
(仕事しに来ているんだから当たり前)

さて、今日はこんな記事。

(東京経済ONLINE「TKO木本の『基礎から知りたい』」より一部を引用)
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志村けん「アイーン」をパクったら違法なのか
一発芸は知財として保護される?されない?

木本:チョップリンとか、お笑いのコンビ名にはそういうパロディ的な名前はたくさんあります。

稲穂:皆さん、そのあたりは少し神経質になりすぎだと思います。あまり深く考えないで「やばそう」だと即断してしまうところがある。コンビ名にしても、似たものがあるとか、誰かが文句を言ってくるのではないかと萎縮してはいませんか? 明らかに法的・モラル的に問題になりそうな場合は自粛したほうがよいですが、そうではなさそうなケースもいっぱいあります。


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(引用終わり)

答えている稲穂先生は「『楽しく学べる「知財」入門』」の著者。
カタいことをやわらかく伝える、という点においては大いに参考にしたい。

そうなんですよね。以前もセミナーで話したけれど、
「模倣」それ自体が「悪」じゃない。
だからこそ“違法な模倣”を法律でわざわざ規定している。

規定の趣旨を踏まえて考えれば、それほど恐れることはない(こともある)。
知らないままで「あれやっちゃまずいかも」「これやっちゃまずいかも」となると
身動きが取れなく、何も発信できなくなってしまう。

そんな世の中、息が詰まるでしょ?

勿論、事業として“新しいこと”をやろうと思ったら、
その“新しいこと”が独占されて無いかを確認する姿勢は持っておくべき。

だけど、商標法は言葉狩りじゃないし著作権法も思想統制じゃない。
法定される要件にハマれば違法だしそうでなければ後ろ指を指されるいわれもない。
「知る」ことが行動を自由にする。

そんなわけで、またぼちぼちと情報発信していきたいと思うのです。
コメント
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