弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設13年目!
本ブログがKindle本に!「アマゾン 三色眼鏡」で検索!!

【業務日誌】少年少女発明クラブ

2019年04月22日 13時59分47秒 | 業務日誌
こんにちは!
既に初夏の陽気な@湘南地方です。

さて、アポが早く済んでしまい、
なんとなく気分を変えたくて、敢えて駅前のミスドでちょこっと作業中。
…週末、多少食事制限したの台無しじゃん(笑)。

そう。昨日は「川崎北部少年少女発明クラブ」の開講式に列席させていただきました。
僭越ながら「顧問」なんぞ務めさせていただいています。

“子供ならではの瑞々しい発想力”なんていう言い方をすることがあるけど、
よくよく考えると、
「発想力が豊富」なのではなく、
「発想を妨げる事情が少ない」というのが本当のとこなんだよな、と思う。

それには2つ意味があって、

1)常識がブレイクスルーの邪魔をする
というのと、
2)「怠けたい」「ラクしたい」という感情を素直に表に出せる
という意味とがある、ように思う。

前者は、結構判りやすい話。
なまじ常識が身についているオトナは、それを所与のものとしてしか考えられないことが多い。
結果、常識にとらわれてしまって自由な発想ができない。

しかしこの観点は、実は不十分というか、不正確なのではないか、と思う。
常識を身に付けても、発想の柔らかい人はいる。
一度開けた扉も、時と場面を違えて開くと別の風景が見えることだってあることは、むしろオトナだから知っている。
要は、常識の有無、というよりは現状維持を好む傾向の強弱の問題。

むしろ大事なのは、後者なんじゃないかな、と思うことがしばしば。
“美談”的に、「おばあちゃんがラクできるように云々」とかいう作品もあるけど、
発想としては「あー、ダルいなー。ラクできないかなー。」と我が事について一生懸命考える。

この、“ラクするために一生懸命考える”ということが、結構大事じゃないかと思う。
これがオトナになると「業務効率化」とか「合理化」とか「負荷軽減」とかまことしやかな言葉で言い換えられるけど、
“自分がラクしたい”というのが、一番根源的で一番強い開発の動機になるんじゃないかな?

※いやもちろん世の中には、「安全性向上」「資源の効率的活用」などなど他の動機もたくさんあるんですけどね。
 でも子供が発明やら工夫やらで着目するのって、やっぱり身の回りのことだと思うんですよ。
 そしてそれで良いと思うんです、少なくともスタートは。

というわけで、月曜日も昼下がり。
ボチボチ軌道修正してオフィスに戻るとしますかね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする