弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【書評(19-17)】「それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~」

2019年10月28日 07時56分25秒 | 書評
おはようございます!
さわやかな秋空が広がる今朝の@湘南地方です。

さて、移動中恒例の読書。
知財がネタになっている小説というのもなかなか珍しく、業界内でもそこはかとなく話題になっていたので読んでみた。


小説ではあるけれど、実際にもありそうな、リアリティのあるケースが取り上げられている。
そりゃフィクションなのでご都合主義な面は無いわけじゃないけど、
一応専門家の目線からみても、“いや、そりゃないでしょ”的なむちゃくちゃなものはあまりなく、ヘンに醒めることなく読み進むことができた。

あるある、と思ったのは、主人公が独り言の中に知財法のアナロジーを入れるくだり(特許法第17条の2第3項 新規事項の追加だよ、的な)。

「パクリ」と「パロディ」の話とか、あんまり書いちゃうとネタバレになるから抑えておくけど、
当職がこれまでセミナーで取り上げたテーマも取り上げられており、何というか親近感。

ただまあ、敢えて一つ言うなら…主人公の上司である弁理士の北脇、ちょっと格好よく描かれ過ぎ(笑)
種々ちりばめられている変わり者っぷりは、ちらほら知り合いの同業者の顔が浮かんだりしてうなづくところはあったけど。


というわけで、業界内の人は勿論、そうでない人にも十分楽しんで読むことができる一冊だと思います。
※実際昨日帯広に同行していた他士業の先生に貸しちゃいました。
コメント
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