
守備はもう完璧さ!今年は期待してください!
なんか新聞も調子のいいことばっかり書いてますねえ。
本当に期待していいんですか?

僕が期待を裏切った事ある?
いっぱいある。
でもね、私には元会長を見守らなければいけない義務があるんです。
あの2003年、星野阪神は快進撃を続けていたけれど、我が家はそれどころではなかった。
前年に発覚した娘の難病が原因不明のままどんどん悪化し、病院も決まらず暗中模索する日々だった。
どんどん痩せ衰えて、朝目が醒めたら娘は息をしていないんじゃないかと怯える日々。
夫は単身赴任で不在。
そして7月、ついに長期の入院生活に入った。
決して近くはない病院までの道を何度も往復して入院手続きをし、息子が一人になるので泊りたいのを抑えて一人家路に着いた。
筋肉の溶解が内臓に達していれば危ない。
そんな医師の言葉がワンワン頭を駆け巡った。
そんな時カーラジオからアナウンサーの絶叫が響いた。
今岡!またしても先頭打者ホームラーン!!
それから毎日病院に通った帰りの車中で何度も何度もこの絶叫を聞くことになった。
(そう、2003年の快進撃はほとんどラジオで聞いていたのだ)
そして、2年が過ぎて2005年6月3日
あの交流戦ロッテ戦
その日は最悪の気分だった。
その前日は実はあの体育会系の馬鹿教師が授業参観で
「病は気からです。心が綺麗なら病気なんかになりません」
と難病の娘の目の前でほざいた、あの参観の翌日。
とんでもなくトゲトゲギザギザした心を持て余したままの球場入りだった。
前日の夜は「世の中が消し飛んでも良い」とまで思った。
試合は初回に取った5点を安藤がグズグズし、球児が打たれて同点にされた。
5点取ったときは幸せだったのに、追いつかれてしまった。
過ぎ去った幸せは取り返せないのだろうか
まだギザギザした心は私をチクチク苛んだ。
7回裏
セッキーがヒットで出た
金本さんが敬遠された
その日はとんでもなく心がギザギザした最悪の日だった。
その前の夜は世の中がすべて消し飛んでしまってもいいとさえ思っていた。
白い線が右から左にきらめきながら飛んでいった
世の中が消し飛んでしまわなくて良かった。
世の中に最悪の日なんてないんだ。
最悪の日の次にはきっと 最高が待ってる 信じてる。
追記:
そしてノリ、
あなたにもきっとこんな風に夢を見させてもらった恩を忘れずにいる人がきっといるから。
だから耐えて頑張れ。