獏の食わず嫌い

プロ野球を好きになってほんの55年です。阪神のせいでネガティブ根性が骨まで染み付いております。

球児・・・・甲子園で待ってるよ

2008-08-22 20:37:35 | ソフトボールの話
ワシのジャパンが負けた。

球児が打たれた。


もう良いよ、帰っておいで、球児。
待ってるから、明日精一杯やって、それで勝っても負けても皆頑張ったから。

だから帰っておいで。






世界で戦うのは体を張った覚悟と勇気と知恵が必要なんだよ。


あんまり比べたくないんだけど、昨日の今日なので女子ソフトの話

今朝、宇津木麗華日立ルネサス高崎監督(宇津木元監督の養女・中国から気化)の話を聞いて驚愕した。
上野は取って置きのシュートを昨日の試合まで隠していたそうなのだ。

何と言う勇気。何と言う賭け。

上野はこれまでも世界戦を数多く戦っているし、日本リーグでも投げている。
それなのに、昨日の試合まで協会ぐるみで隠し通した変化球があったのだ。

一昨日のオーストラリア戦で投げたのかどうかわからないのだけど(多分数は投げていない)一つ間違えばオーストラリアに負けたかもしれないのだ。

けれど、まさに一か八かの大勝負!

斉藤監督も、リードする峰も上野もバックを信じ、自分を信じ、仲間や自分を支援している人全てを信じてプレーした結果が昨日の結果だったのだ。
上野が昨日投げられたのは決して体力や精神力だけではない、シュートを隠し通した周囲の人の努力と知恵を信じたからだ。
日本リーグには他国のナショナルチームの選手もいる。
情報が漏れたら元も子もない。

まさに日本ソフトボール界が捨て身で仕掛けた大博打だった!


昨日のアメリカ選手は皆見たことの無い上野のシュートに翻弄された。
股関節はずれ、中指のマメはずるりとむけても、シュートを武器に凡打の山を築いた。


25年前の秋、まだ世界でのカップ戦も無く、代表も無かった時代にソフトボールの普及にやってきたアメリカ選抜と日本選抜の交流試合を部活から観に行った事がある。
大阪球場だった。
初めて見るパワーとスピード溢れるプレー。圧倒的な差。
この人たちに追いつく事が出来るのだろうか・・・
高校生だった私らはシュンとしてしまった事を覚えている。

あれから25年、強化に強化を重ねて大博打を打ち、ついに乗り越えた大きい山。








果たして、こんな事が今の野球界にできるだろうか・・・。
球児、自信を持って投げられたかい?
自信が持てるだけの情報に基づく練習は出来たかい?



世界で勝つことの難しさ。
準備の周到さ、何よりも選手を信じて使い切ることの難しさ。


何よりも、野球が五輪競技からはずされる事について何か思うところはあるのだろうか?
これは各国のチームにも言えることなんだけど・・・いや、最後に何かあるのかもしれないけど・・・。



女子ソフトのアメリカ、オーストラリア、日本
彼女らがボールで作った2016の文字の美しさ・・・オリンピックの正しい幸せな形はここに凝縮されている。

スポーツにおいて、これほど美しい光景を私は見たことが無い。
例え負けたとしても、今のソフトボール界で戦えている彼女らは幸せだ。
恵まれた環境に無いとしても。。



GGも泣くな。もう泣くな。君の事が好きなファンが待っているから。。
球児も君を待つファンが甲子園で待っているから。。
甲子園で待ってるから。
コメント (29)
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