獏の食わず嫌い

プロ野球を好きになってほんの45年です。阪神のせいでネガティブ根性が骨まで染み付いております。

野球はツーアウトから

2009-08-24 21:32:18 | 野球観戦
素晴らしい青空・・。


ふらりと行った甲子園。平日なので手に入ったチケット。この展開。こんな漫画みたいな事あるかいな?


雨のおかげで月曜になった高校野球の決勝戦。

月曜は公休なのでフラッと行ってみて空席があれば行こうと思っていたのですが・・

着いた時間は12時過ぎ

チケット売り場に並ぶ売り切れの文字。

唯一売り場が開いていたのが一塁側アルプススタンド。


やっぱりねえ・・北陸のチームを応援する人は少ないのかなあ・・

それほど並んでいなかったので500円でアルプスゲッチュして目指すは涼しい最上段


もう秋の空です。
なんとすがすがしいお天気
看板の真下でしたので日陰でしたし、背中を涼しい風が吹き抜けます。

ってか、強風で御髪が乱れます(^^;


私の周りには何組かの3つくらいの男の子や赤ちゃん連れのお母さん方がいらっしゃって、会話から汲み取れるのは私にとってはホンノリ懐かしい北陸弁。

転勤で住んでいた金沢には新潟の人も多く住んでいて、ソフトの仲間やパートの同僚にも新潟の方は多くいらっしゃいました(^^)。
なので難なく溶け込む事に成功。

男の子は1回から大声を張り上げます。
「かっ飛ばせーかっ飛ばせー!」
その癖点が入っても何のことかわからずキョトキョト。。


そんな応援の甲斐あってか、初回にツーランホームランで取られた2点をタイムリーとソロホームランで取り返しました!


文理の伊藤君は度重なるピンチを三振!また三振!と凌いで凌いで2-2で6回を迎えます。

6回表に堂林君を引きずりおろすチャンスを森本君に無得点で凌がれた次の回。

「ここで堂林に打つほうに集中されたら困るのう・・・」等と噂していたその回。


フォアボールと内野安打とちょっとしたミスが重なってツーアウト満塁で当たっている中京の4番の堂林君。


勝負強い4番打者は見事に勝ち越し二点タイムリー!
デッドボール・大きく一塁方向に跳ねたピッチャーゴロをファーストとセカンドも追いかけてしまってベースが空いて内野安打でまた1点。。
尚も満塁で柴田君が走者一掃のタイムリー。8-2


もう終戦?


文理はコツコツと気持ち切れずに取られた直後に取り返すキッチリとした野球。

大差がついたけど集中を切らさずに攻撃する文理と集中力抜群の守備を誇る中京。

中京の好守備に拍手が沸き起こる文理アルプススタンド



7回にも中京は2点を加えて10-3

けれど焼け石に水でもコツコツ1点を返す文理 10-4



そして最終回

マウンドにはここまで引っ張ってきた堂林君が立っていました。
優勝投手は堂林しかいない。




正直私の周辺はもう諦めモードでしたが、最後の攻撃は力いっぱい応援しようと思っていました。
頑張れ頑張れ頑張れ!

でもポンポンとツーアウトです。

打者は一番に戻って切手君。
この切手君が素晴らしい内容の打席。
打てるボールを決めて後はカット。ボールは見送る。
このあまりにも落ち着きのある内容に動揺したのか、フォアボールになってしまいます。

ここまではまだ冷静。

キャッチャーがボールをこぼしてセカンドに盗塁
当たっている2番高橋君がこれまた見事なカット技術で2-1から2-3に持って行き、見事なタイムリーツーベースを放ちます!


ヤッター!一矢報いた!

ところが・・・

一矢どころじゃなかった・・

武石君タイムリースリーベースあと4点!!

吉田君は初球打ってファールフライ・・・・・・あああ風が強いぞ!?

うわああ!落としたあ~星陵対箕島か!?←周りの若い人は知りません。

デッドボール!  ここで堂林君悔しい交代です(;-;)

高橋君ファールで粘って粘ってフォアボール
ファールフェチの私にはたまらないファールの粘りです。
うわああ!満塁だああ!!伊藤君だあ!



伊藤君打ったああ!!あと2点だあ!!

と、そこで私の周りの北陸弁ご家族が大騒ぎに・・・


代打の石塚君が現れたところで



「きゃあああ!」
周辺が大騒ぎに(^^;



代打の子は初球を思い切り振りぬきレフトに奇跡の打球がバウンドします!!
1点差に迫るタイムリーです!


「あの子親戚の子なんですううう~(号泣)」

ぎゃああ~~おめでとう~~~

↑すっかり親戚に加わってます。
ハイタッチ!涙!鼻水!声枯れ!


もう私の周辺はお祭り騒ぎ!

後1点だ!サードランナーだ!

わあ!若林君だ!頼れる女房だ!

打ったああ!

サードライナー


捕られたああ!!

中京大中京が優勝です。

その瞬間私の周辺は一斉にリアルにorz←このポーズ(号泣)

わああ・・・・でもなんていう試合だ・・・
手が震えて写真が撮れません(言い訳)。。

9回ツーアウトランナー無しから5点・・・




守る方に落ち度は無かった筈。

ただ、打てない球はカットして、ボールは見送って、打つ球だけを振り切る。

普段からやっている事を繰り返しただけ。
これが繋がりなんだなあ・・・

なんともいえない余韻がアルプスを包んでいて、どの人もどの人も満足な表情。
特に私の周辺は親戚の子が最後にタイムリーを打った事ですっかり優勝したかのような雰囲気でした(^^;。



最終回甲子園の魔物に追い詰められたヒーローの堂林君はこの涙。。



よくやった。君は凄かった。。


どうにもアルプスから離れがたく、表彰式や閉会式の行進もしっかり見て帰りました。(すっかり親戚づらしてますσ^^;)

おめでとう!




ああ、本当にいい夏の思い出になりました。
それにしても皆良いバッティングセンスでした。
一人でも二人でも甲子園に戻ってきて・・・・・くれないかなあ・・・なんてね・・・。