魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

セックス・アンド・ザ・シティ

2008-08-17 20:48:34 | 本・映画・テレビのこと

「セックス・アンド・ザ・シティ」
このアメリカのドラマ、ご存知でしょうか?
大人気を博したこのドラマ。この夏、映画版が放映されました。

ずばり「セックス」と謳ったタイトルにドン引きして、最初はレンタルDVDを手に取るのもはばかられたこのわたしですが、WOWOWで観てからハマりました

大都会NYに暮らす30代の4人の女性。
白馬の王子を待つギャラリー勤務のクラシックなシャーロット。
頭脳明晰で皮肉屋の弁護士ミランダ。
セックスに奔放なPR会社経営のサマンサ。
そして主人公・セックスコラムニストのキャリー。

華やかなシングルライフを謳歌する親友同士。
恋も仕事もファッションも思い切り楽しんでいる。
それぞれ結婚・離婚・出産を経て、成長する姿を描いたドラマ。

なんて固いものではなく、エッチで笑えて面白い
そのなかで「真実の愛」を捜し求める4人の姿が、切なく、応援したく思ってしまうドラマです。
特にキャリー着る流行の洋服・バッグそして靴は素晴らしく、キャリー役のサラ・ジェシカ・パーカーは一躍NYのファッションのアイコンになりましたジミー・チュウの靴なんて、このドラマで知ったもんな…。

キャリーはリッチなミスター・ビッグの恋人になるのですが、別れたり付き合ったり何度もし、ついには若い美しい20代の女性と結婚してしまったビッグと不倫関係に陥り、自宅で妻と鉢合わせ、挙句にビッグは離婚に至ったり
そんなキャリーも世界的なアーティスト、アレクサンドルとパリに行き、それを追ってビッグが愛を告白し、また恋人に戻ったのがドラマ版のラスト。

そしてついに10年前に出会ったキャリーとビッグが結婚することに。

でもその結婚式で大変なことが

映画の先行上映に思わず駆けつけてしまったわたしなのですが、何度かうるっときました

都会でたっかいヒールを履いて、時々ふらつきながらも仕事も恋も頑張っていた自分と、キャリーたちが重なりました。

そうだ、こうやって頑張ってたんだよな、わたしも…。

そして同じく「真実の愛」「運命の人」を探してた。

キャリーは今まで手ひどい扱いを何度もビッグに受けていて、もう何度別れたの?15回目?って友達にからかわれるほど。

3度目の結婚に不安になって、結婚前夜にためらいを打ち明けるビッグに、キャリーは
「よく考えて。結婚するのはわたしとあなたよ。
 もうけんかをするネタもない。
 私とあなたが結婚するのよ。」
長いこと付き合ってきて、いろいろな顔を見せ合ってきた二人だから、何度も愛し合って別れてきた二人だから。
大丈夫よ、ほかでもないわたしと結婚するのよ、と諭すキャリー。

結婚前夜に「自信がない」と言ってくる彼に対して、そんな風に言えるか
わたしだったらパニくっちゃう。
すごーーーく深い愛を、キャリーはビッグに抱いてるんだ。
そう感じられたシーンでした。

それから二人は…

この映画を観て思ったことは
「男は女にどこまで甘えるのか」
「女はどこまで男を許せばいいのか」

なんかそういう歌、あったよなあ…。

「また裏切られるかもしれない」
「また心変わりするかもしれない」
「あんなつらい思いを、またするの?」
「あんなつらい思いに、またわたしは耐えられるの?」
「人を素直に信じられたわたし、愛せたわたしから、遠いところに来てしまった」
「またわたしは人を信じて、愛すことができるんだろうか。また笑える日がくるのだろうか…」

キャリーは何度もそう思った。

実はわたしも夫とは10年前に出会い、実に3度別れている。
キャリーほどではないですが、その気持ちが痛いほど分かった。

その上で、ビッグと結婚すると決めたキャリー。
そのキャリーが着る、ヴィヴィアン・ウェストウッドのウェディングドレスは本当に美しい
キャリーを見て、涙ぐむサマンサにもぐっとくる

それぞれの、自分らしい、自分の道を選んだ4人。
完結にふさわしい映画、脚本でした。

4人の個性が強い女性たち。
すべての女性のなかに、4人がいる。
そう思います。

今、シングルで、仕事も頑張っている女性に観て欲しいSATC。
絶対元気が出ること、うけあいです

コメント
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