魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

隣人の部屋で見たもの。

2010-08-08 11:09:57 | ママになれました編
わたしはマンションに住んでます。
ここを購入したのは結婚してすぐでした。
ベランダから下はすぐ私鉄の駅。
さぞかしうるさいかと思いますが、地方の私鉄の駅なんて、1時間に3本くらいなもんで、夜も最終が11時半に行ってしまうと静かなものです。

このマンションの住人とも、最近は子どもを通じて仲良くなり、先日初めてお部屋に招かれました
マンションの部屋は、いろいろな間取りのタイプがあり、自分の部屋以外の間取りを見るのは興味深いものです。床の色など選べるので、その仕様を見るのも楽しい。
その部屋は横長リビングのお部屋。
広々としていて窓が一面大きくあり、開放感がありました

10ヶ月の男の子がいて、まだはいはいの可愛らしい頃
娘は歩き回っていますが、まだ場所見知りしてわたしの足に抱きついてきます。

お部屋に飾ってある、結婚式の写真を見つけ、
「これ見せてもらっていい?」
とフレームを手渡してもらいました。
紫のドレスを着た奥さんと、タキシードの旦那さん。
彼女はわたしより10歳年下で、旦那さんはわたしよりちょっと上。年の離れたご夫婦です。

「それよりこっちの方が」
と彼女の方から、アルバムを見せてくれました。
結婚式の写真をまとめた小さめなアルバム。
「いいの?見せてもらっちゃいます
と拝見した。

そこでページをめくる手が止まった。
カップルを囲んで友達が映っている。
そのなかの一人。
なんと、わたしが付き合っていた彼だった

「こ、この人知ってるんだけど
 旦那さんのお友達?」
と聞くと、旦那さんはスキーとスノボのインストラクターの資格を持っていて、今も土日に教えに行ったりしているとのこと。
その彼も同じで、そのつながりだった。スピーチもしてもらったとのことだった。

「どういう知り合いなんですか?」
と聞かれて、わたしは
「元彼なんだよ~」
と正直に言った。
下手に「同級生だった」とか「友達だった」と言って、わたしのことを彼に聞いちゃったりしたらと思ったから。

わたしは彼女に、その彼とは結婚する前に付き合っていて、別れ方はあまり良いものではなかったことを話した。
わたしは彼と付き合っていたけど、東京に出たのだ。それでだめになるなら、仕方ない。そう思って。
それで、彼に別の女性の影が見えた。
それは浮気と言うようなものではなかったかもしれない。
でも、わたしは友達が多いひとだから仕方ない、だけど「女性と2人で食事や飲みに行くのは絶対にやめてほしい」と伝えていた。
彼はそれを破っていた。
詳しいことは省くが、その女の人はいろいろな事情を抱えて彼を頼っていた。
いろいろと相談にのっていたようだった。
わたしは
「それならあなたがその人を引き受けてあげればいい。でもわたしはそういうあなたとは付き合えない」
と言って別れた。
彼の荷物を送り返したわたしに、彼は言った。
「君の人生の中で、俺ほど君を愛する男はいない」

その時、これは呪いだろうか、と思った。

夫と別れたあと、付き合った人だった。
両親に反対されて、わたしは親との縁を切った。
でも結婚には至らなかった。
一度、ATMですれ違ったことがあった。でも気づかなかったのでほっとした。
狭い街だから、いつか顔を合わせることがあるかもしれないと思っていた。
きっとわたしは東京にいると思っているだろう。

奥さんの話だと、彼は結婚していないそうだ。

それだけの話です





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指輪が。

2010-08-08 10:40:34 | 夫のこと

こんにちは
すっかり夏ですね。
昨日は地方のお祭りで騒がしかったです。
夏…入道雲と青い空を見ていると、人生の中のいろいろな夏が自然に思い出されてきます。
夫と再会してから3年。
夫からのメールにそうあって、気づきました。
3年で子どもが1歳になっている。早いものです

3年たったわたしの手には、最近結婚指輪が外されたままです。
なぜか?
それは。

きつくなったからです~

結婚指輪を買った頃から、5キロ太ったから…
しかし、妊娠前は今より太っていたのにしていたのです。
出産してからやっぱりむくみやすくなったのか。
指輪はできるのですが、外すのにちと時間がかかる。
だからするのが面倒になってしまった。

というのもあるのですが、
どんどんきつくなる、外せなくなる指輪に、
結婚生活そのものみたいな気がしてきて
なんだかするのが嫌になってきてしまったのです

昨日、わたしは夫の夕食の後片付けをしないで、子どもと一緒にそのまま寝てしまいました。
子どもは、わたしがそばにいないと起きてしまうので、出来るだけ一緒にいます。
先日、子どもが寝たのでそっとリビングに来たら、まさかのベッドから落ちてしまったそれから子どものそばで本を読んだりしています。

先日、夫は異動になり、10年以上いた後方から営業にまわりました。
事務仕事から営業はやっぱり体も疲れるし、大変
だから家事も以前よりは出来なくて、まあそれは仕方ないし、子どもも1歳を過ぎたから、わたしも動けるし。
夫は帰宅すると食事して、そうすると動かなくなってしまうのです
しばらく消化するまで動けない…と言う。
食休みが必要な人なのです。
それで2、30分だらっと横になっている。
まあその間、わたしたちは「もう寝るね~」と寝室に引き上げます。
その後、夫はテレビをぼーっと観ている。
最近はBSの映画を観てました
疲れてるなら早く休めばいいのに…といつも思うのですが。
まあ、わたしたちが寝室に入る9時くらいから、夫の自由時間なのです。

そして昨夜はわたしは疲れて子どもと一緒に寝てしまった。
いつもは隙を見て、後片付けに出てくるのですが。
「まあたまには夫がやればいいや。自分の食器をさげるのもしないんだから」
と思いつつ。

今朝起きたらキッチンの後片付けはやってありました。
そしてなぜか、リビングに、ベランダに出してあったビニールプールが置いてある
夫はわたしの予想外のことをするので、まあそれもその範疇なんだろうな…と思って。
シャワーから出てきた夫に
「後片付けありがとうね」
と言うと、彼は
「しょうがねえじゃん、お前できないんだから」
と。

は~またか~。
と思う。
以前、口論になった時、夫は家事をやるのを
「お前がやんないから俺が仕方なくやってんだ
と怒鳴ったことがありました。
わたしは
「わたしできないから、助けてくれてやってくれている」
と思っていたので、びっくりした。
どっちでもいいじゃない、要はやってくれてるんだから。という考えもあると思います。
わたしは、ああそう思ってやってるんだなあ、と思いました。
育児をしていると、なかなか行き届かないところが出てくる。
それは申し訳ないと思っていたけど。

それで、なんでこういう言葉が出るのかな、と考えた。

この人は、わたしのことを好きではないからだろうな、と思い当たった。

愛情があれば、その人を助けたいと思うだろう。
でもそうじゃないから、なんだろうな、と。

もともと、わたしのことをひどく扱っていた人が、急に連絡してきて結婚したい、なんて言って、馬鹿なわたしはそれで結婚してしまったわけで

彼は結婚したかった。
一人暮らしをして、寂しさと家事の大変さもあり、とにかく結婚したかった。
だから、過去につながりがあった人に、私に送ったメールと同じ文面のメールを送っていたことを、わたしは見つけたことがありました。
それを見て
「ああ、この人は結婚してくれるなら誰でも良かったんだ。だからいろんな人に連絡を取って、そこで引っかかってきたのがわたしだったんだ」
と力が抜けたことを憶えています。

そのことを夫に話したら
「誰でも良かったわけではない。」
とは言ってましたが。
ああ~ひっかかっちゃったな~

でももう子どももいるわけで。

まだこの人と一緒に行くのを迷っている自分がいる。

まだここで元の生活に帰りたい、と思っている自分がいる。

そんな自分の指に、どんどん指輪はきつくなって、抜けなくなっているのだ。


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