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魔法が解けたそのあとで

結婚、出産、育児、介護、お仕事。来た球を打ち返す、毎日のつれづれをつづりました。

感じろ、黄金週間!④

2012-06-16 00:39:41 | 日々のこと

連休中、姉の家にお世話になっていた私に、夫から電話がかかってきました

何事かと思ったら、私もお世話になったことがある上司の奥様が、くも膜下出血で3ヶ月前に倒れずっと入院されている、とのことでした。

奥様は50歳。上司は毎日病院に行って出勤しているとのこと。

上司と奥様は職場結婚で、当時わたしが勤めていた時、聞いた人すべてが「あの奥さんはとても良い人。上司も彼女と結婚して変わった」というほどの評判の良い人でした

わたしもちらっとお会いしたことがあるのですが、一目で「感じの良い人だな」と分かる方で、賢い方だと感じました。

上司は今は部長職まで上り、内助の功とも評されていました。

奥様も辞職せずに育休を取り、勤め続けていらっしゃったのです。

夫もお世話になり、それだけに信じられない思いで聴いたそうです。

部長本人から聞いて、まったく知らなかった夫。びっくりして電話をかけてきたという訳です。

「まだ若いのになあ・・・本当にいい人で、俺もほんとに良くしてもらった。引越し手伝いに行ったときも優しくしてくれてさ・・・」

とショックを受けている夫。

そして

「リツコも倒れたら困るから、働かなくてもいい!」

と言い出しました。「働かないなら離婚だ」と言っていたのにね、先日・・・

しかし私もいろいろと考えてしまいました

ショーコも「部長は奥さんラブで有名だったから、お気の毒だね・・・」と言っていましたが、本当に、悪く言う人を聞いたことがない奥様であり、部長も奥様をよく褒めていたり、おしどり夫婦として有名な2人だったのです。

それなのに、どうしてなんでしょうね。

神様っていないのかしら・・・と思ってしまいます。

それで、東京大神宮にお守りを買いに行ったのです。娘を連れて、アイフォン、あれ便利ですね!ちょっとうろ覚えだったけど辿り着けました

東京大神宮は霊験あらたかで、なにをかくそう私もここで縁結びのお守りを買い、結婚できたのです(良かったのか悪かったのか

大都会の真ん中なのに、清浄な気があふれるお宮には、若い女性が朝早くからたくさん参拝していました。

その近くにある元職場に顔を出し、社長にことの顛末を少し話したら「戻ってくれば?」とサラリと言われたり・・・心がぐらっとくる魅力的なお申し出。リップサービスでしょうけど

帰宅してから夫に託したお守り、夫は忘れていきやがって次の日部長に渡しました。

とても喜んでくれたそうで、「来週からリハビリで転院するんだ、朝渡すよ」と言ってくれたのですが・・・。

その数時間後、信じられないことに、奥様の容態が急変し、亡くなられたとの報が社内を駆け巡り・・・。

お守りは奥様の手に渡ることなく。

夫は数時間前に部長と話したのに、なんであんなに若くていい人が、とショックを受け、

「お葬式に行きたくない、そんなの見たくない」

などど言うので

「この日に行かなくてどうするのきちんとお別れしてきなさい

と渇を入れ、葬儀に送り出しました。

お子さんはまだ高校生と10歳。お母さんが亡くなってしまうには、早すぎる年齢です。

どんなにか、心を残して逝かれたことだろう・・・と思うと、私もなんだか呆然として心が落ち着きませんでした。

夫婦ともにショックと悲しみを受け、数日たったころ・・・。

夫がこんな事が社内で噂されている、と話してくれたのです。

「奥さん、鬱病だった」

「通院して、カウンセリングしてもらうとすっきりする、と話していた」

など。

あの仲の良い夫婦でも悩みがあったのか・・・とまたそれは衝撃でした。

部長職につくまで、上司は恨まれるようなこともしてきていて、それを逆恨みして奥さんにあたった人もいたらしい、とも。

・・・なんとも心中複雑に感じる出来事でした。

いろいろな夫婦がいる。

別れる夫婦、死別する夫婦。

いろいろな想いを自分の伴侶に抱いているのだろう。

いろいろな結末があるのだろう。

私と、夫にもそれは訪れるのだろう。

それはどんなものなんだろう?

私たちはどんな形をつくっているのだろう?そもそもかたちを作っているのだろうか?

 

今年の黄金週間は、わたしにとって「夫婦」というものを考えさせられる時間でした

姉夫婦、弟夫婦の夫婦の形。

家族ってなんだろうな・・・。あらためて考えた5月のはじめ。

初めて娘と行ったディズニーランドは、とっても楽しい、まるで本当に幸せな家族のような時間に魔法をかけてくれたようでした

 

 

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