晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

ディーン・クーンツ 『何ものも恐れるな』

2024-10-09 | 海外作家 カ
10月です。関東南部はあっという間に涼しくなってしまいました。朝晩は肌寒いくらい。お鍋や煮物の美味しい季節ですね。オーブン料理もいいですね。暑い時期にはオーブンを加熱してるときに台所にいるのも嫌ですから料理好きには良い季節。梅雨とか夏場は食材が傷んだり腐ったりカビはえたりして管理も大変だし仕事に持っていくお弁当も気を使うし。夏が終わった途端に文句です。ま、冬が終わっても寒いことの文句をタラタラ言うんでしょうけど。

以上、一年中文句。

さて、ディーン・クーンツ。最後に読んだのはいつ以来だろうと当ブログを見てみたらなんと2013年。個人的に好きな海外作家として挙げているのに10年以上も読んでないとは放置プレイにもほどがあります。

ムーンライト・ベイという町に住む28歳のクリスという青年は、愛犬オーソンと寝ていたときに病院から電話で父親がガンで死亡したという知らせを受けます。じつは2年前に母親も事故で亡くなっています。夜中なのですが、クリスは外に出るのにサングラスをかけます。というのも、クリスは紫外線を長時間浴びると皮膚ガンになったり失明するという特異体質で、通常は短命なのですが、20年以上生きるのは(ごくまれ)なのだそう。

葬儀場の職員が来て、クリスは霊安室の外にいると、中から意味のわからない会話が。「この男はいったい誰だ?」「浮浪者だ」「こんなところで・・・」「頼むから始末をつけてくれないか」クリスは気になって中をそっと見たらベッドには父親ではないスキンヘッドの大男が。葬儀場に着いて「父親の顔を見せてください」と頼んでも「いやもう火葬の準備に入ってしまって・・・」というので、これはおかしいと思い、隙をみて遺体の布をめくるとスキンヘッドの大男。クリスは葬儀場から逃げ出します。家に戻ろうとすると怪しい車が自分を追っているのに気づきます。家に戻って留守番電話を聞くと、父の看護師のアンジェラから「話があるの、必ず来て」と伝言が。家の中にオーソンがいないので探すと庭を一心不乱に掘っていて、呼びかけても振り向きません。様子がおかしいと思いつつも出かける支度をしようとクリスの部屋に入るとベッドの上に父の銃が。なぜこんなところに?と不思議がるクリスでしたが銃をポケットに入れてアンジェラの家へ。

そこでアンジェラから夫が自殺した原因、謎の猿が家の中に入ってきて襲われそうになった、などという話を聞きますが、核心部分になると黙ります。ある書類を持ってくるとアンジェラが2階に行くと大きな音が。クリスは2階に行くと、そこには首を切られたアンジェラが・・・

犯人はまだ家の中にいるはずですがなんとか外に出て家に火を付けて逃げます。それからも、親友ボビーの家にも奇妙な猿が来ていたり、葬儀場の職員が教会の神父を殴っていたり、警察署長に呼び止められてピストルを向けられて「中にはいるんだ、クリス」と脅されて・・・

ムーンライト・ベイではなにが起こっているというのか。話を聞いていくと、どうやた母親が生前に研究していたことと米軍の基地になにか関係が。

久しぶりにクーンツを読みましたが、相変わらずなんともいえないB級ホラーのテイスト満載で面白かったです。翻訳は賛否の分かれる「超訳」ですが勢いがあってクーンツの「味」を損なってないように感じました。ただ、ちょっと気になったのが、ネタバレになりますがクリスが警察署長を銃で撃って、それを他の人に言うと「お前は保安官を撃った」と署長ではなく保安官と言い換えたのでクリスは「ああ、俺は保安官を撃った、保安官助手ではないからな、念のため」という会話の部分で、これはボブ・マーリーの曲でエリック・クラプトンのカバーで有名な「アイ・ショット・ザ・シェリフ」の歌詞なのですが、それについて触れてないので、あえて触れずに「分かる人には分かる」という意味なのですかね。
コメント
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