初めて読みました、池波さんの時代小説以外の作品。
池波さんの小説では、登場人物がなにかを食べているシーンというのがじつに多く、文中にもありますが、映画好きでもある池波さん、ちゃんとした映画は食事シーンをおろそかにしない(印象深いシーンになっている)そうで、さりげなく印象深いというのが大事なんでしょうね。
映像作品の食事で印象に残ってるといえば、例えば「おしん」の「大根めし」、「真珠夫人」の「たわしコロッケ」(食べ物ではありませんが)といった、インパクトが大きいものが浮かんでしまいます。
家での食事(献立が具体的に書かれています)、外食したとき、旅行にでかけたとき、などなどの料理、それにまつわるエピソードとともに紹介されていて、中には「(鬼平)や(剣客)の原稿を書いていて・・・」といった描写や、ある料理をこんな作品やあんな作品で登場させたといったあたりは、ファンとしては、ちょいと、その、思わずニヤリとしてしまいます。
池波さんは東京の旧下谷区(現在の台東区)の生まれで、少年時代の祭りの出店の話など、時代こそ違いますが、なんとなく「うんうん、わかる」と思ってしまいます。
文庫の見開きのところにあるプロフィールを見ると、時代的に太平洋戦争に徴兵されて行っているはずだよなあ、と思っていたのですが、そのエピソードもありました。
戦前の生まれなので(しょうがない)といってしまえばそれまでなんでしょうが、このエッセイを読み終わって感じたのは「男は仕事、女は家庭」といった考えが強いように思われます。だからといって別にジェンダーフリー、フェミニズム的な考えを否定しているといったわけではありませんが。
池波さんの作品中に出てくる料理で真似した(じっさいに自分で作ってみた)のもいくつかありまして、「その男」という作品に出てくる(裏里)という料理、なんでも遊里で酒のつまみ、朝飯のおかずなどで出てきたそうで、水分を絞った大根おろしに梅干しの肉を叩いたのを混ぜて、醤油、かつぶし、もみ海苔をかけた一品。これは美味しいです。夏バテなどちょっと食欲がない時などにご飯がすすみます。あとは「仕掛人・藤枝梅安」の3巻だったかな?薄味の出汁に千六本に切った大根、むき身のアサリを入れて煮えたら粉山椒と醤油をかけていただきます。ちなみにこのシーンでは梅安は「このとき、酒は冷のまま、湯のみ茶碗で飲む」とありますが、酒は飲まずに夕飯の汁物としていただきました。
そういえば、宮崎駿さんの作品も食事シーンを大事にしていますね。ジブリ作品もそうですし、「アルプスの少女ハイジ」の暖炉で炙ったチーズをパンに乗っけるやつ、「カリオストロの城」のミートボールスパゲティなどなど。
池波さんの小説では、登場人物がなにかを食べているシーンというのがじつに多く、文中にもありますが、映画好きでもある池波さん、ちゃんとした映画は食事シーンをおろそかにしない(印象深いシーンになっている)そうで、さりげなく印象深いというのが大事なんでしょうね。
映像作品の食事で印象に残ってるといえば、例えば「おしん」の「大根めし」、「真珠夫人」の「たわしコロッケ」(食べ物ではありませんが)といった、インパクトが大きいものが浮かんでしまいます。
家での食事(献立が具体的に書かれています)、外食したとき、旅行にでかけたとき、などなどの料理、それにまつわるエピソードとともに紹介されていて、中には「(鬼平)や(剣客)の原稿を書いていて・・・」といった描写や、ある料理をこんな作品やあんな作品で登場させたといったあたりは、ファンとしては、ちょいと、その、思わずニヤリとしてしまいます。
池波さんは東京の旧下谷区(現在の台東区)の生まれで、少年時代の祭りの出店の話など、時代こそ違いますが、なんとなく「うんうん、わかる」と思ってしまいます。
文庫の見開きのところにあるプロフィールを見ると、時代的に太平洋戦争に徴兵されて行っているはずだよなあ、と思っていたのですが、そのエピソードもありました。
戦前の生まれなので(しょうがない)といってしまえばそれまでなんでしょうが、このエッセイを読み終わって感じたのは「男は仕事、女は家庭」といった考えが強いように思われます。だからといって別にジェンダーフリー、フェミニズム的な考えを否定しているといったわけではありませんが。
池波さんの作品中に出てくる料理で真似した(じっさいに自分で作ってみた)のもいくつかありまして、「その男」という作品に出てくる(裏里)という料理、なんでも遊里で酒のつまみ、朝飯のおかずなどで出てきたそうで、水分を絞った大根おろしに梅干しの肉を叩いたのを混ぜて、醤油、かつぶし、もみ海苔をかけた一品。これは美味しいです。夏バテなどちょっと食欲がない時などにご飯がすすみます。あとは「仕掛人・藤枝梅安」の3巻だったかな?薄味の出汁に千六本に切った大根、むき身のアサリを入れて煮えたら粉山椒と醤油をかけていただきます。ちなみにこのシーンでは梅安は「このとき、酒は冷のまま、湯のみ茶碗で飲む」とありますが、酒は飲まずに夕飯の汁物としていただきました。
そういえば、宮崎駿さんの作品も食事シーンを大事にしていますね。ジブリ作品もそうですし、「アルプスの少女ハイジ」の暖炉で炙ったチーズをパンに乗っけるやつ、「カリオストロの城」のミートボールスパゲティなどなど。