好きな作家は、と訊かれれば、ジェフリー・アーチャーとジョン・グリシャムと
松本清張と宮部みゆきですと、この4人の作家を即答できますが、じゃあ、好き
な作家を10人挙げてくださいと言われれば、江國香織がランクインすることは
間違いありません。
展開がドラマチックというわけでもなく、考えさせられる重厚なテーマという
わけでもなく、斬新な視点というわけでもないのですが、なぜか惹かれる。
「間宮兄弟」は、お互い独身で一緒に住む、仲の良い兄弟の話。
それぞれの仕事、人間関係、趣味、女性関係(それなりの大人の恋愛は無い)
が描かれているのですが、とにかくパッとしない兄弟というテーマに物語性
もへったくれも無さそうに思えますが、激動の人生や衝撃の出来事を描くよ
りも、その近所でひっそりと暮らす市井の人々に焦点をあてて描くことが、
作家の使命であると、ある有名作家が述べていましたが、この「間宮兄弟」
は、まさにひっそりと暮らす市井の人々であり、それを飽きさせることなく
読ませることができるのは、江國香織の筆力によるものです。
胸を打つようなものではありません。でも、なんとなく勧めてみたくなります。
「間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」
松本清張と宮部みゆきですと、この4人の作家を即答できますが、じゃあ、好き
な作家を10人挙げてくださいと言われれば、江國香織がランクインすることは
間違いありません。
展開がドラマチックというわけでもなく、考えさせられる重厚なテーマという
わけでもなく、斬新な視点というわけでもないのですが、なぜか惹かれる。
「間宮兄弟」は、お互い独身で一緒に住む、仲の良い兄弟の話。
それぞれの仕事、人間関係、趣味、女性関係(それなりの大人の恋愛は無い)
が描かれているのですが、とにかくパッとしない兄弟というテーマに物語性
もへったくれも無さそうに思えますが、激動の人生や衝撃の出来事を描くよ
りも、その近所でひっそりと暮らす市井の人々に焦点をあてて描くことが、
作家の使命であると、ある有名作家が述べていましたが、この「間宮兄弟」
は、まさにひっそりと暮らす市井の人々であり、それを飽きさせることなく
読ませることができるのは、江國香織の筆力によるものです。
胸を打つようなものではありません。でも、なんとなく勧めてみたくなります。
「間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」