バージニア州の検屍局長、ケイ・スカーぺッタのシリーズ9作目『業火』
では、シリーズ5作目から出てきた殺人鬼ゴールトと、そのパートナー、
キャリー・グレセンとの最終対決になります。
いちおう前作ではゴールトはニューヨークで追い詰められ、地下鉄に轢か
れて死亡、キャリーも逮捕されますが、死刑にはならず、犯罪者精神医学
センターという施設に入れられます。
そして『業火』の冒頭ですが、ケイの自宅にキャリーから手紙が届くところ
からはじまります。しかしその内容は分かる部分もあり意味不明な部分も。
何よりも心配なのは、かつてキャリーはFBIに所属していて、アカデミー
でケイの姪、ルーシーと同性愛の仲になっていて、その後キャリーはFBI
を辞め、ルーシーも同性愛の中傷などもろもろあって辞めて、現在は、同じ
政府の機関ですがATF(アルコール、タバコ、火器局)に勤務していて、
そのルーシーに危険が及ばないかと不安。
リッチモンド市警察の警部、マリーノにも報告し、今は恋人“同然”となった
元FBIの心理分析官のベントンといっしょに休暇に旅行へ行くはずでしたが
キャンセル。しかしベントンにとっても、何せ手紙にはベントンのことが書い
てあるわけですから他人事ではありません。
とりあえず別行動のほうがいいと、ベントンは旅行へ。そしてケイとマリーノ
は、ATFからの要請で、新聞社オーナーで馬主でもあるケネス・スパークス
の自宅の火事の捜査と検屍に出かけることに。
そこでルーシーと会い、現場の捜査のなか、キャリーからの手紙を知らせます。
現在ルーシーはワシントンで恋人のジャネットといっしょに住んでいて、キャリー
はそのアパートの住所は知りません。
さて、ケネスの自宅の火事ですが、家主のケネスはロンドンへの出張のため
留守にしていたため無事、しかしバスルームには女性の焼死体が。
出火原因がわからず、しかし死体の燃え方は強く、バスルームのは火元となる
素材も見つからず、これは事件性が強いということに・・・
そんな中、なんとキャリーが脱走したというのです。精神医学センターは陸地
から一本の橋のみで行き来できる島にあり、もちろん橋には警備がいるはず
ですが、どうやって脱走したのか分からず。そしてキャリーは、自分は正常な
のに精神病にされて死刑にされそうだ、といった手紙を全米の主要メディアに
送りつけ・・・
基本的には勧善懲悪といったかたちをとってるシリーズものは、小説にせよ漫画
にせよ、回を重ねていくほどその「敵」がパワーアップしていて、最終的には
人間レベルを超えた敵になっていく、というのはよくありますが、今回もキャリー
が脱走したというのは、後にその方法は説明があるんですけど、それにしても
「キャリーは容易に他人を操れるから」という理由なのが、ああ、検屍官ケイ
シリーズもそうなのか、という気持ち。
ケイとマリーノも、シリーズ1作目の時点でけっこう設定年齢が高めだった
ので、お互いすでに「あと数年で定年」くらいの年に。
暴飲暴食をやめないマリーノ、それを心配するケイという関係は変わりません。
この『業火』で、次回のシリーズから、内容がだいぶ変わってくるような、
驚くべき、悲しい、あまりにも惨い展開が。いつかそうなるだろうとは覚悟
してましたが、まさか9作目でとは。
では、シリーズ5作目から出てきた殺人鬼ゴールトと、そのパートナー、
キャリー・グレセンとの最終対決になります。
いちおう前作ではゴールトはニューヨークで追い詰められ、地下鉄に轢か
れて死亡、キャリーも逮捕されますが、死刑にはならず、犯罪者精神医学
センターという施設に入れられます。
そして『業火』の冒頭ですが、ケイの自宅にキャリーから手紙が届くところ
からはじまります。しかしその内容は分かる部分もあり意味不明な部分も。
何よりも心配なのは、かつてキャリーはFBIに所属していて、アカデミー
でケイの姪、ルーシーと同性愛の仲になっていて、その後キャリーはFBI
を辞め、ルーシーも同性愛の中傷などもろもろあって辞めて、現在は、同じ
政府の機関ですがATF(アルコール、タバコ、火器局)に勤務していて、
そのルーシーに危険が及ばないかと不安。
リッチモンド市警察の警部、マリーノにも報告し、今は恋人“同然”となった
元FBIの心理分析官のベントンといっしょに休暇に旅行へ行くはずでしたが
キャンセル。しかしベントンにとっても、何せ手紙にはベントンのことが書い
てあるわけですから他人事ではありません。
とりあえず別行動のほうがいいと、ベントンは旅行へ。そしてケイとマリーノ
は、ATFからの要請で、新聞社オーナーで馬主でもあるケネス・スパークス
の自宅の火事の捜査と検屍に出かけることに。
そこでルーシーと会い、現場の捜査のなか、キャリーからの手紙を知らせます。
現在ルーシーはワシントンで恋人のジャネットといっしょに住んでいて、キャリー
はそのアパートの住所は知りません。
さて、ケネスの自宅の火事ですが、家主のケネスはロンドンへの出張のため
留守にしていたため無事、しかしバスルームには女性の焼死体が。
出火原因がわからず、しかし死体の燃え方は強く、バスルームのは火元となる
素材も見つからず、これは事件性が強いということに・・・
そんな中、なんとキャリーが脱走したというのです。精神医学センターは陸地
から一本の橋のみで行き来できる島にあり、もちろん橋には警備がいるはず
ですが、どうやって脱走したのか分からず。そしてキャリーは、自分は正常な
のに精神病にされて死刑にされそうだ、といった手紙を全米の主要メディアに
送りつけ・・・
基本的には勧善懲悪といったかたちをとってるシリーズものは、小説にせよ漫画
にせよ、回を重ねていくほどその「敵」がパワーアップしていて、最終的には
人間レベルを超えた敵になっていく、というのはよくありますが、今回もキャリー
が脱走したというのは、後にその方法は説明があるんですけど、それにしても
「キャリーは容易に他人を操れるから」という理由なのが、ああ、検屍官ケイ
シリーズもそうなのか、という気持ち。
ケイとマリーノも、シリーズ1作目の時点でけっこう設定年齢が高めだった
ので、お互いすでに「あと数年で定年」くらいの年に。
暴飲暴食をやめないマリーノ、それを心配するケイという関係は変わりません。
この『業火』で、次回のシリーズから、内容がだいぶ変わってくるような、
驚くべき、悲しい、あまりにも惨い展開が。いつかそうなるだろうとは覚悟
してましたが、まさか9作目でとは。