「宮沢賢治の読んだ本」に (69)芸術論 トルストイ がある。{但し発行日・発行所・定価(単価円)・寸法・備考等の記載が無い}
「新 宮澤賢治語彙辞典」には、
トルストイの影響は賢治がかねて愛読していたと思われる『芸術論』(1906・博文館「帝国百科全書第百五十五編)が中心と推定されるが、このトルストイズムもまた大正の時代思潮の大きな柱であった。賢治の「農民芸術」論でも柱の役目をしていると言っても過言ではない。{557頁}
とある。
賢治とトルストイを論じるには、この著書を欠かすわけにはいかない本だと思う。
この「藝術論」は、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリ」で自宅のPCで見られる。便利になった時代であるが、難点はマイクロ化された「著書」は実感に欠ける。