「春と修羅 第三集 饗宴」にでてくる、賢治が村人に奨励した紫雲英(レンゲソウ)が、盛岡高等農林学校教授 農学博士 小野寺伊勢之助著「肥料学汎論」と「肥料学各論 上・下」に詳しい。賢治晩年 精力的に販売した「石灰」についても多くの頁を使用し、他面に渉って記されている。製造工程や、最先端の機械等の写真も多く紹介されている本である。「各論下巻 後附」には
附録1 我国農事試験場の地質及び土性
附録2 我国地方農事試験場に於ける諸作物 標準反當肥表
があり、この「後附」は各県別の詳細な記載あり、当時を知る上で参考になると考えられる。