ブログタイトルのわりには、今までサッカーについて語らなかったが今日は一言。
※写真は1998年 仏W杯アルゼンチンvs日本のトゥルーズスタジアム
2009年6月17日。FIFAワールドカップ南アフリカ大会アジア最終予選が終わった。
アジア予選Aグループからは、オーストラリアと日本がW杯出場権を得た。
ウズベキスタンに勝利しW杯出場を決めたあと、カタール戦とオーストラリア戦の2試合は、W杯への試金石ともいえる練習試合となるわけだが、結果は1分1敗に終わった。
前回のドイツ大会に続き「世界最速」でW杯出場を決めた日本。これは評価できる。
W杯本番を目指す予選では、どんなに試合内容が悪くとも結果が問われる。
オウンゴールだろうがミスジャッジによるPKだろうが、試合が確定して勝点が累積されればそれが全てだ。
1994年アメリカ大会予選で味わったドーハの悲劇。初めてW杯出場を決めたジョホールバルの奇跡。その過酷な予選から較べるとドイツ大会と南アフリカ大会の予選は幸せに終わったとも言える。
しかし今日の試合内容では、岡田監督が言う「W杯ベスト4入り」の可能性は無い。
1試合で選手が走る距離は10km前後になるそうだ。世界と比較して日本代表の走行距離はそれを上回る。特に左サイドバックの長友選手は1試合で12km以上を駆け抜ける。しかもその3分の1はトップスピードである。
かつてのオランダ代表のように、体格は小さくてもスピードあるパスまわしと献身的な動き。これが日本代表の目指すべきスタイルでは無いのか。
きっちりトラップして前を向き、左右に展開する。タイミングによってはバックラインの裏をつくスルーパス。ワンタッチでボールをはたき、自ら前にでる。これが目指すサッカーではないのか?
オーストラリア戦を見る限り、積極的に仕掛けていたのは松井選手。途中交代で退いたあと、展開はオーストラリアに傾いたように思える。
足先だけのテクニックだけでは無く、常に前を向く姿勢。体当たりされても倒れないバランス。強引とも思えるドリブル突破も、場合によっては局面を変えるリズムがある。
ある意味、彼は、日本代表のなかでは異端児なのかもしれない。
「世界最速」で出場を決めながら、結果、「準備不足でした」などとこぼさぬよう、この1年を大切に戦って欲しい。
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