高齢になった母親のガラケーを解約しました。
(ハウツーものではなく、自分が苦労しただけの記事です)
主回線が私で、母親をファミリー割引にして私のクレカ払いです。昨年の正月、「もう電話使ってないなら解約するよ?」と言ったところ、「携帯電話がどこにあるか分からない」とのことでしたので1年がかりで探し出してもらいました。
その間、電話を架けても「電源が入っていないか電波の届かなところに・・」のメッセージで、全く使っていない回線なので代理で私が解約することにしました。
151サポセンにお尋ねしたところ、
1.委任状
2.母親の運転免許証か健康保険証かマイナカードのコピー
3.私の身分証明書
があれば、当人が来なくても解約できるそうです。
「母は高齢なのでドコモショップには同行できない」と伝え、私だけで解約できる手続きを教えてもらいました。
帰省した際にしか手続きできないのですが、今ではショップはどこも予約制だし正月は休みになってるので、九州の自宅に帰ってから、私がひとりで解約処理できる方法を模索しました。
1年がかりでガラケーを探してもらい、委任状はコンビニプリントして、あとは身分証明書のコピーだけと思ったら、健康保険証が見つからない。運転免許証は返上してるしマイナカードは持ってないし。
年末の大掃除でどこに片づけたか分からないらしいが、見つかるまで捜索させてようやく必要書類が揃いました。
ようやく3点セットが揃ったので、物は試しと新幹線に乗る前に神戸三ノ宮駅近くのドコモショップへ飛び込んでみたのですが「解約の件でー」「ご予約がないとー」と断られました。カウンターには誰も客が居てなかったのですが「ご予約が無いとー」。
そりゃそうでしょうね、新年早々の客が解約では。丁重に断られました。
地元に帰ってから、ようやくドコモショップへ予約を入れ解約手続きに訪れました。ところが、書類を見せるなり開口一番「あっ、ここ(委任状の)作成日が空欄ですね、これは受付できません(キリッ)」と言われました。
委任者(母親)の欄だけはなんとか自筆でサインさせておいたのですが、その他の欄は私が書いたり空欄だったり・・・。
作成日のところへ「今、書くから何とか受け付けを!」と粘ってみたものの「当店では受付できません(キリッ)」とかたくなに断られました。
委任状なんで全部の記述を、委任者(母親)が書かないといけないようです・・・。
改めて委任状をよく見ると、「フリガナ」欄に「ひらがな」で書いてあったりして、これ(委任状)を別の店舗に持っていっても何だかんだと不備を指摘され受理されないんだろうなー、解約手続きなんて一円の得にもならない上にポートアウトは「失点」扱いされる店舗としては「当店では受付できません(キリッ)」がデフォルトなんでしょうか。
ネットで色々と検索してみると皆さん苦労してるなーという事が分かってきました。形式的に書類が整っていれば解約手続きせざるを得ないはずですが、日付が抜けてる、チェックボックスが未記入、訂正印が入っていない等、とにかく「当店では受付できません(キリッ)」という塩対応です。
そもそも高齢者が何の委任なのかもよく理解していないのに「全文自筆で書かないと無効」なんてどういう意味があるんでしょうか。「自筆」かどうかわからん委任状でも整っていればいいんですかね。先の店舗で「日付が抜けてる」と指摘されたとき瞬間移動で兵庫県に飛んで帰り自筆で記入させて10分で戻ってきましたー、と言えばどうすんでしょうか。
151サポセンも店舗窓口も「こうこう、こうして記入しておかないとダメですよー」とは教えてくれません。「委任状があればー」とは言ってくれますが注意喚起はありませんので、何度も何度も不備を指摘されながら書類を整えていかなければなりません。
同居していればまだしも、遠く離れた実家の高齢者にあれこれ指示して書類を用意させるのは実質的に無理です。高齢化社会に対応できておらず形式主義が行き過ぎで、これはもう社会的コストの無駄な話ではないでしょうか。
しかし愚痴を言っても始まらないので、書類を「整えて」から別の店舗に予約をいれておきました。予約内容を「解約」と書くとベテラン店員が対応し速攻で追い返されるリスクを考えて、私の携帯の「契約内容見直し」で申し込んでおきました。
ということで別のショップで再挑戦。
「現在のご契約の見直しですね?」
「私はいま、タイプバリューSSという契約で、自分が主回線で母を子回線にしてます」
「はい、ファミ割MAX ⁄ ひとりでも割50 になっていますね」
「それを変更するには更新月があったはずですよね?」
「現在では2年縛りというものはありませんので、いつでも変更が可能ですよ」
「では子回線を解約したいのですが」
「はいファミ割の解除ですね」
「いえ、子回線の解約です」
「・・・では現在のご契約の見直しではなく、お母様の携帯電話の解約ということですかね」
「そうなりますかね」
「解約となると、ご本人様に来ていただく必要が・・」
「いや、もう足が悪くて同行は難しいです」
「では、ご本人様への電話連絡で意思確認の必要が・・」
「自宅電話はあるんですけど、耳が遠くて何言ってるか分からないと思います。それに電話に出てもたぶん"おれおれ詐欺"を警戒して取り合わない可能性が・・」
「というとここでのご解約は難しく・・」
「委任状あります」
「えっ、委任状がございますか?」
「ございます」(ささっ)
「・・・ええ、ご記入に問題は無いようですね・・」(整えてきてます)
「これが携帯電話本体で、あと本人の健康保険証の写し」(ささっ)
「これが私の身分証明書です」(ささっ)
「・・・ではお母様の電話回線をご解約ということで・・」
「宜しくお願いします」
あとは、携帯電話の廃棄をお願いしまして、いくつか確認書類にサインをして無事に解約完了となりました。(ドコモで廃棄をお願いしたら、万力みたいな金具でバキバキと穴をあけられました)
ポイントはいかに「委任状を整える」かです。(今回は、誰が書いたかは聞かれませんでした!)
委任状に不備があると、そこを根拠に絶対受け付けてくれません。「もう書けない」とか「字が見えないので」とか「ボケてるから」と余計なことを言って正直に「私が代わりに書きましたー」というとアウトです。
委任状の記入日が「西暦ではない」とか「フリガナがひらがなになってる」とか不備があったらアウト!の可能性が高いです。記入例に従い全てに漏れが無いよう確認し、念のため捺印(三文判でOK)も押して書類を整えていきましょう。
回収したSDカードをのちに見ると、実家の庭の写真が一杯残ってました。(母親、庭や植木を大切にしてたからなー)、2013年から2020年の5月頃まで・・・たくさんの手振れ写真とともに実家の様子が伺えるシーンがいくつか・・(思わず涙が・・・いやまだ死んでないし)
なんか見たことない車との接触事故の写真とかあるし・・、ぶつけたのか、ぶつけられたのか?こんな話聞いてないぞー。
庭とお花の写真は「フォトブック」にして実家に贈ってやろうっと。
長い間の費用負担もご苦労様でした。
「塩対応」経験後に立案した作戦勝ちですなぁ
「そうなりますかね」と(ささっ)に笑いましたw
フォトブックもいいですが、
(今後想定される様々な手続きに先立ち、理解をしておいてもらう為にも)
このブログ記事を大きな文字でプリントアウトして、
渡すべきと思います。