夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

青春18きっぷ 善通寺

2023年12月29日 |     (四国)
旅行2日目は善通寺駅からスタートです。
善通寺駅は1889年(明治22年)に讃岐鉄道の吉田駅として開業し、130年を超える歴史ある駅です。
入り口にある石段は、大正時代のものが今も使われているのだそうです。



駅から20分ほど歩くと善通寺に到着します。
善通寺は真言宗善通寺派の総本山。
弘法大師空海が自身誕生の地に建てた「真言宗最初のお寺」です。
高野山の金剛峯寺や、京都の東寺よりも先に建立されたお寺だそうです。

境内は、伽藍と呼ばれる東院と、誕生院と呼ばれる西院に分かれています。
赤門をくぐり広々とした東院の境内に入ると、ちょっと空気が変わった気がしました。



入って左側に立派な五重塔が建っています。
総けやき造りで、高さは43m。日本の木造塔として3番目の高さです。
ちなみに1位は京都の東寺、2位は奈良の興福寺です。



東院の境内には立派なクスノキが2本あります。
樹齢は千数百年と言われており、空海もこの木を見ていたかもしれませんね。

高さ30m、幹の太さ11m


高さ40m、幹の太さ10m


東院の壁沿いには、ずらっと五百羅漢がまつられています。


どれもものすごく個性的です。
石像の横に名前があるので、寄進で建てられたのだと思います。


このポーズ、どういう意味があるんでしょうか

東院を出て、西院へ向かいます。


仁王門の内側には大きな草履がありました。


御影堂は大師様が祀られています。


ここで戒壇めぐりをしました。
真っ暗な御影堂の地下通路を「南無大師遍照金剛」と唱えながら歩きます。
左側の壁を手で触りながら進んでいきます。
暗闇に目が慣れても、全く見えません。
壁から手を離したら、自分がどの方向に進んでいるのか分からなくなりそうです。
何も見えない中を歩くのは本当に不安で、一歩を踏み出すのがとても怖く感じました。

しばらく歩くとほんのり灯りが見えてきました。
そこには大日如来様が祀られており、お大師様の声が流れてきます。
ここでお大師様とご縁を結びます。
外へ出ると、なんだか生まれ変わったような不思議な感じを味わえました。

善通寺東院の赤門近くには、赤門七佛薬師があります。


お参りするとお乳の出がよくなると言われているそうです。
願掛けのおっぱい絵馬が可愛いです


善通寺西院の仁王門近くには、1896年創業の熊岡菓子店があります。
歴史を感じる店構えですね。


とても人気のあるお店で、私が着いた時はまばらだったお客さんが、買い終わったころにはずらっと並んでいてびっくりしました。
ここの名物はカタパン。
軍事食糧として考案されたものだそうです。
いろんな種類のカタパンがありますが、どれもびっくりする硬さです。
間違っても一気にガリっと噛んではいけません。
歯が欠けますよ~


この日は2時ぐらいには帰途に就く予定でしたが、強風で瀬戸大橋を渡る電車が止まっており、ゆっくり善通寺近辺を観光しました。
善通寺市は自衛隊のある街なんですね。
善通寺のすぐ傍に駐屯地がありました。
次回に書きたいと思います。

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