夢夢散歩♪

自然の写真を中心に、日々の出来事を綴ります。

壽初春大歌舞伎―昼の部―

2006年01月03日 | 歌舞伎・演劇・映画・本
2日の松竹座初日に行ってきました。3階3列正面です。
係の女性が着物で、お客さんも着物の方がとても多く、お正月らしく華やいだ雰囲気でした入口で、紅白のお餅を頂きました。

     

これより下はあらすじ、感想になります。
初めて義賢最期と十六夜清心を見られる方は、まだ読まない方が良いと思います。

①源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
  義賢最期(よしかたさいご)

 木曽先生義賢…片岡愛之助
 下部折平 実は 多田蔵人行綱…市川段治郎
 葵御前…市川笑三郎
 待宵姫…市川春猿
 九郎助娘小万…片岡孝太郎  他

〔あらすじ〕
全盛期の平家に抗して戦った源 義賢の悲劇です。
源 義朝が平家に敗れた後、心ならずも平家に従っていた弟の義賢は、病を理由に館に引き籠もりますが、下部として働く折平を源氏の武士 行綱だと見破り、源氏再興の悲願を託します。そこへ平 清盛の使者が来訪。使者を打ち損じた義賢は、折平やその妻小万達に後事を頼み、身に鎧も着けず、自ら盾となって平家の軍勢と戦い、壮絶な最期を遂げます。

〔感想〕
すごかったです。すごいの一言
普段の愛之助さんの、ほんわり柔らかな姿とは大違いで、凄まじい義賢最期でした。
今回、仁左衛門さんから指導を受けられた愛之助さんの義賢が、私の初義賢でした。
すごく勢いがあって、立ち廻りも大迫力でした。
しかし、なんといっても「戸板倒し(組んだ戸板の上に立ったまま、戸板もろとも倒れる)」や「仏倒し(屋体の階段で勢いよく下へ落ち入る)」は目を見張りました
噂には聞いていましたが、あんなに凄まじい物だとは思いもしませんでした。少しでも気を抜いたら大ケガです。
でもあの力演で、戦の非情を痛いほど感じました
昨年の浪花花形歌舞伎の松王丸でも感じましたが、彼の舞台は今でも十分楽しませてもらっていますが、将来どんな役者さんになっていかれるのかとても楽しみです。
千穐楽までの無事をお祈りします。


②十六夜清心(いざよいせいしん)

 清心…片岡仁左衛門
 十六夜…坂東玉三郎
 恋塚求女…片岡孝太郎
 白蓮…坂東弥十郎  他

〔あらすじ〕
鎌倉極楽寺の所化である清心は、遊女十六夜との仲が露見し、寺を追い出されてしまいます。それを聞いた十六夜は廓を抜け出し、清心とともに川へ身を投げます。
しかし十六夜は俳諧師白蓮に助けられます。
一方、清心も泳ぎが達者であったがため、死にきれずにいると、通りかかった寺小姓の求女が癪(しゃく)を起こし介抱します。その時、求女の懐に五十両あることを知り、死んだ十六夜を弔うため貸して欲しいと頼みます。抵抗する求女と揉みあううち、殺してしまいます。罪をつぐなおうと、再び死のうとする清心ですが、突然「このいきさつを知るのはお月様と自分だけ。一人殺すも千人殺すも取られる首はたったひとつ。」と悪に目覚めてしまいます。
十六夜の方は清心の菩提を弔おうと尼になり、白蓮から去り巡礼の旅に出ますが、盗賊となった清心と再会し、二人で白蓮宅に強請りに行くのですが…

〔感想〕
今年の初春大歌舞伎のお年玉は、仁左衛門さんと玉三郎さん名コンビの顔合わせでしょう
二人が舞台に並ぶと、美しくて見とれてしまいました
でも、でも、後半が…
十六夜清心は初めて見たのですが、後半で二人とも強請りの悪党になって出てきた時は、ショックを受けました
あんなに綺麗な二人が、姿も話し方もコロッと変わってしまって…
しかも十六夜はすごく気の強い人になっていて、清心はそれにチョコチョコくっついていくような、ちょっと情けない人になっていました。
最後の最後には白蓮と清心が兄弟だという、ビックリするような展開

「え~ うそ~

と思っていたら、仁左衛門さんも「芝居みたいだな」と舞台で言ってました(笑)
一つのお芝居の中に、情緒ある二人の場面→清心が悪の道に足を踏み入れる場面→二人で強請る場面→ビックリするような結末と盛りだくさんで、初日からお腹一杯になりました。

22日に夜の部を見に行きます

一月松竹座公演
http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0601/index.html


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
umakoさんへ (るみ)
2006-01-10 21:20:40
私ももう一度見たいです。

そしてぜひとも1階席の前の方正面で

すごい迫力でしょうね。

今日も明日も明後日も、まだまだ続く仏倒し。

ラブリン、がんばれ~
返信する
まずは昼の部 (umako)
2006-01-10 01:10:00
行ってきました

愛之助さんの義賢には凄まじさを感じました。

双眼鏡から見ても「目」ヂカラがたまらない。

もういちど見たいくらいです。

返信する
りゅうさんへ (るみ)
2006-01-08 13:29:16
やはりお餅は初日だけだったんですね。

シールに平成18年1月2日とちゃんと書かれていました。初日は初めてだったので、お餅をもらったのは初めてですが、毎年お餅なんでしょうか?

りゅうさん、来年は初日に決まりですね
返信する
紅白の (りゅう)
2006-01-07 14:40:33
お餅なんて2日目は、配ってませんでしたよぉ~!

くやしぃ~っ!><

(大人気ない奴です)



返信する
読んじゃいましたか… (るみ)
2006-01-05 23:29:43
愛之助さんの義賢、これは絶対見逃してはいけないと思います

3階でもすごい迫力だったから、2階だったらもっと迫力があると思います。

もう一度見たいです~

楽しんできて下さいね♪



夜の部も行けると良いですね。

でもご両親へのプレゼントも良いですね



悩むところです。

また感想を楽しみにしていますね。
返信する
わぉ! (umako)
2006-01-05 01:15:59
読んじゃいました



先月まで観劇するつもりはなかったのですが

愛之助さんの初役を見逃すのは・・・と思い、

2等席だけどチケットをなんとか取りました。

るみさんの感想を読んで胸がはずんできましたよ!

ムクムクと!期待大です!

そのあとの仁左衛門さん&玉三郎さんのおふたりの共演も

絵巻物のようにお美しいんでしょうね

美しいだけに悪になられてショック!って感じなんですかね。

わたしはこの3連休に行ってきます♪



ちなみに夜の部もチケットを押さえているのですが

平日なので仕事が休めたら行こうと思ってます。

休めなかったら両親にプレゼント・・・。

なんとしても行きますぞ!!!
返信する

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