今回は、長野県上伊那郡高遠町に鎮座する物部守屋神社の神体山でもある守屋山へと至る途中にある巨石群の紹介です。
守屋山へは、国道152号線の杖突峠登山口から登るのが一般的ですが、国道152号線を少し高遠市街方面に下った途中にある「守屋新道登山口・立石コース」から登ると巨石群を見ながら散策するコースとなるのでおすすめです。
駐車場は、杖突峠に登山者専用の駐車場があるのですが、ここから歩くと15分ほどかかります。(登山道入り口付近にはありません)もし日程の中に、この先にある物部守屋神社へ参拝をする予定があるのでしたら物部守屋神社(里宮)の小さな橋(もりやはし)を渡った先に僅かな駐車スペースがありますので、こちらに車を置かれて参拝を済ませてから巨石群を散策し守屋山山頂にある奥宮へと至るコースであれば正式な参拝となり宜しいかと思います。(物部守屋神社については、改めて紹介記事を書く予定です。)
神社のすぐ横にある「もりやはし」この脇に若干の駐車スペースがあります。(※)
ここから立石コース登山道入り口までは、徒歩で15分ほどです。(ゆるい登りになります。)
登山道入り口は地図では、とても分かりづらいです。Googleストリートビューを参考にしてください。(奥側が高遠市街地方面 手前側が杖突峠方面になります。)
登り始めてすぐにとても歩きやすい登山道となります。(※)
巨石群辺りまでは、比較的登りやすい登山道です。10分も歩くと巨石がゴロゴロして参ります。
写真は「亀石」亀の頭の部分に見えなくもない?
御供石(勝手に命名)どうやらこちらは亀石の甲羅の部分みたいです。
御陰核岩(※)いわゆる神話で言うところのホトですね^^; やはりこのすぐ先にある「立石」と対になっているところが面白いです。
立石(坊主岩)ここからでは、僧侶の姿には見えませんね。
かつて村人達は、立石をお坊さん見立てて家内安全を祈ったそうです。小石をそっと乗せ祈れば家内安全が成就するんだとか。(※)
良く観察すると2つの巨石が組み合わさっているように見えます。
立石はぐるっと回れる様になっています。少々滑落しそうな危険な場所がありますので注意して散策してください。
立石辺りから高遠市街地方面を望む。(※)
続いて岩巡りコースを散策
初めの十文字岩を探していたのですが…。
これでしょうか?右側の巨石が卍のマークに見えなくもない?
上下の巨石を支えるがごとく「楔」が打たれているように見えます。
これでしょうか?中央のくぼみが十字架(✝)の様に見えなくもない?
結局正解は…。
どうやらこれらしいのですが、十文字には見えませんね。
平成のビーナス 何がビーナスなのかわかりませんが、巨石を割って伸びる樹木の生命力には驚くものがあります。
親子岩(右手前)と夫婦岩 ありがちな命名ですが、わからなくもないです。
屏風岩 と、言うよりは扇子岩のほうがいいのでは!?
ここは、特別命名されてはいませんが巨石信仰のある場所には、このような左右に巨石の門となっている場所が多いです。
かつてこの奥には、祭壇が築かれこの周囲では古代祭祀が行われていた神聖な場所だったかも知れません。
石のゲートの突き当り部分です。
石巡りコースの最後は「鬼ヶ城」です。
この辺りは、特に巨大な石組みの巨石が目立ちます。
人間(サクラさん)と比較してもその大きさはかなりのものです。
斜面に巨大な石が面々と連なっています。
その巨大な全容が見えてきました。
鬼ヶ城 人との対比でその巨大さがわかると思います。
こちらは2014年8月に撮影した鬼ヶ城です。
鬼ヶ城は、岩屋構造を伴っています。土台となる岩と岩との隙間部分です。
岩屋となっている部分です。十分雨から凌げそうです。
天井となる巨石と土台の巨石が重なる部分です。何か人工的な加工が感じとれる部分でもあります。
百畳岩 鬼ヶ城の天井部分にあたる巨石です。(※)
百畳は比喩としてもかなりの広さです。本日の最高峰地点
こちらは同場所の2014年8月撮影のもの。木々が邪魔で展望がイマイチ。
ここから物部守屋神社奥宮がある守屋山東峰までは1時間ほどで行けます。西峰までは、30分ほどで行けるようです。(参考:山レコ)我々は、登山が目的ではありませんでしたのでここから下山しました。
途中写真を撮影したりしていても登山開始してから下山しコース入り口まで1時間半ほどで帰って来られます。
(撮影日:2004年11月 ※印の写真は2014年8月のもの)
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