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【神社・霊石】良純入道親王銘々の「妊懐石」は古代天体図だった!?~山八幡神社@山梨県甲府市東光寺

2021-11-18 | 磐座・巨石・霊石
今回は、20年以上前に山梨の巨石調査で一度訪ねている甲府市東光寺に鎮座“山八幡神社”と境内にある「妊懐石(天体図石・星座石)」の紹介です。

身延線金手駅 金手と書いて“かねんて”と読ませます。甲府駅からこの駅区間だけ唯一中央線と並走している場所です。駅すぐ手前に、山八幡神社は鎮座しています。


狛犬一対

社殿 
祭祀:足仲津彦尊、誉田別尊、神功皇后 
由緒:山八幡神社は、創建当時ここから西南へ約7キロほど巨摩郡西八幡村 (現在の甲斐市西八幡)に鎮座していたそうですが、その後今の社地の背後にある愛宕山の石取場の地に遷座し、更に文禄年中(1592年~1595年)の甲府城築城の時に、社地を甲府城石垣の石取場とするため現在地に再度遷座したそうです。と、こちらの記事にありますが、山梨県神社庁の由緒には“建暦年間八日市場の地に勧請され ”とあります。八日市場という町名は確かに現在も身延町にあるのですが、こちらにあったイベント告知に“協力:山八幡神社”と、あるのでかつての社地は、神社庁にある八日市場(八日町・現在の甲府市中央3~4丁目旧甲州街道沿い)にあったものと思われます。

社殿横に石段を介して鳥居が三基見えたのですが、さすがに石段を藪が覆い隠していて登って行く勇気がありませんでした。

その中の一基には“松尾神社”と、ありました。
手狭な境内ではありますが、小さな神楽殿があります。
道祖神社 中を覗いてみましたが特に祀られている物もなく何もありませんでした。この道祖神社の手前に、今回ここを訪れた目的の霊石があります。
こちらが、境内にある「妊懐石(天対図石・星座石)」です。
表面の穴の位置が「りゅう座のα星トゥバンが北極星であった頃の天体図 」だと言う説があって、それを検証しようと以前訪れたものです。
しかし、以前ここを訪れた際夕暮れとなり、まともな写真を撮影できなくて検証以前の問題でいずれ再訪してみたいと思っていたのでした。
 
STAR WALKと言うiPhoneアプリで、りゅう座と実際の穴の位置とを比較して見ました。
穴の位置を結びそれなりに線は引けましたが、それなりであって何とも言えないのが正直なところです。(写真はクリックして拡大します。)
トゥバンは4750万年ほど昔、エジプト古代王国時代の北極星ですがこの天体図石との因果関係は、結局WEBで知りえた以外の内容は、みつかりませんでした。(インターネットもまともに見られない時代で、以前わざわざ訪れた訳ですから何処かで文献などがあったと思われるのですが…。)
この妊懐石は、八之宮良純親王銘々と伝わりますが、特に謂れなどの案内板は無く境内の一画に無造作に置かれているだけです。
良純親王は、後陽成天皇の第八皇子で、和歌や名筆家で知られていますが大酒飲みで遊郭通いなどの放蕩癖が あったそうで寛永二十年(1643年)甲斐国天目山棲雲寺へと幽閉され約十六年間甲斐の国で過ごしていたそうです。
今でも山梨県内の老舗温泉や神社仏閣など各地に良純親王の名が残っています。

鳥居を介して見えた富士山 この日は、甲府市内より富士山が良く見えた一日でした。
【マップ】


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