さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

デイサービスから夕方帰って来たさっちゃんは僕の姿を見つけると・・・・

2020-04-22 23:25:41 | デイサービスや介護
昨日の火曜日はデイサービスの日。
そんな日の朝は毎回様々です。
順調に物事が進んで、つまり朝食を完食し、薬もすべて飲み、歯磨きや着替えにも協力的で、出かける時もスムーズに、・・・・
こんなことは絶対にと言ってもいいくらいに有り得ませんが、それに近かったことはありますね。
ところで、この日の朝はまったく駄目。
朝食はほとんど残し、薬も飲み残し、歯磨きはさせてくれず、着替えの時は文句たらたら、出かける時は僕が突き飛ばされる機嫌の悪さ。
それでも、出かけてはくれましたから、ああ、良かった良かった!

デイサービスでも「入浴までは不穏でしたけどね」とのこと。
スタッフの皆さんも大変だったと思いますね。

夕方が近づいて、「もうすぐ着きますよ」と連絡を受け、迎えに行くと、ほぼ同時に車がやって来ました。
目の前に停まるや否や後部座席の窓がバンバンドンドンと叩かれる音がします。
スタッフの方が「あれま、嬉しいんだね」と言っています。
どうやら叩いているのはさっちゃんのようです。

さっちゃんは車から降りてくると、僕に抱きつくようにそばに来ました。
何やら一生懸命喋っていて、僕の手を強く握りしめます。
そして、声も涙声になって、少しだけ涙ぐんでいる様子。
スタッフさんにも「あら、泣いちゃってる」と言われています。
朝は僕に腹を立てて突き飛ばす剣幕だったさっちゃんが、長く僕と離れていた寂しさを訴えてくれています。
車を見送った後には、「良かった、良かった」と言ってくれます。
僕と再び会えたことが、さっちゃんにとっては感激であり、一番の安心なのでしょうか?
そうだったら僕にとっても嬉しい限りです。

時々、否しょっちゅう、僕に辛く厳しく当たるのも、僕に対する信頼の裏っ返しなんだろうなと、こんなことがあると思えてしまいます。
さっちゃんは家の中に入ってもしばらくは「良かった、良かった」と言ってました。
そのたびに僕はさっちゃんをハグしてあげました。
コメント
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