さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは朝起きてすぐに漏らしてしまいました。初めてのことです

2020-07-30 23:49:39 | トイレ・排泄
木曜日は何もない日、朝はゆっくりと遅くまで寝ています。
僕が台所で遅い朝食の準備をしている時、寝室の戸が開き、さっちゃんがチラッとこっちを見て、すぐに戸を閉めてしまいました。
あれっ? 変だな?
僕はすぐに戸を閉めてしまったさっちゃんにちょっと違和感を感じて、朝食作りの手を止めて、寝室へ行ってみました。

そこで飛び込んできた光景・・・・
さっちゃんは窓辺に立っていて、その足元の畳には数ヶ所の濡れた滲み込みが見えます。
僕はさっちゃんに近寄ってよく見ると、寝巻きもパンツもびしょ濡れです。

トイレへ連れて行かなきゃ!
途中のフローリングにもおしっこが垂れてしまうのは確実ですが、そんなことには構っておれません。
トイレへ連れて行かなきゃとは思いましたが、これだけビショビショですから全部出てしまったようです。
直接お風呂へ連れて行きました。

お風呂場で寝巻きとパンツを脱がせ、両方とも水に浸けます。
さっちゃんの下半身をお湯のシャワーで綺麗に流しました。
脱がせる時も、シャワーを浴びせる時も、さっちゃんは嫌がって、脱ごうとしなかったり、お風呂場から出ようとしたり、反抗します。
自分が置かれた状況が分からないさっちゃん。
さっちゃんからは悪党のように見られている僕ですが、こんな時はどう思われても最低限のことはしなければなりません。

タオルで拭き、バスタオルで拭く間も、さっちゃんは僕に罵声を浴びせ逃げようとします。
そんなさっちゃんを体で押し留め、腕を掴んでその場に立たせて、何とか拭くことが出来ました。
これから寝室へ戻りますが、心配なことがひとつ。
フローリングや寝室の畳の濡れた箇所を通らなければならないのです。
フローリングを斜めから見たりして確かめました。
さほど濡れた箇所はないようですね。

さっちゃんを寝室の布団の上に連れて来て、パンツと部屋着を着せました。
畳に漏らした数ヶ所は、お風呂へ入っている間に随分滲み込んでしまっていました。
今さら吸い取れる段階ではなさそうです。
いつもさっちゃんの手拭き用に使っているアルコールタイプの除菌ウェットティッシュで拭きました。
(今思うと、普通のティッシュでまずは出来る限り吸い取った方が良かったですね)
ポツポツとおしっこが落ちている箇所も数ヶ所ありました。
フローリングでもじっくり探すと数ヶ所。
フローリングはお掃除用の濡れシートで広い範囲を拭きました。

最近のさっちゃんは朝おしっこをしていました。
7時や8時ころにすることが多かったんです。
それが今朝はよく寝ていて、10時ころまでさっちゃんは寝ていました。
すぐにおしっこが出てしまう状況になっていたんでしょうね。

最近はさっちゃんの尿意を僕が感じ取ってからトイレに連れて行くわけではありません。
「おしっこが出てもいい頃だな」と僕が考えて、トイレに連れて行くんです。
さっちゃんは一日に1回か2回しかトイレへは行きませんから(心配なんですが)、かなり高い確率でおしっこをしてくれます。

今朝はさっちゃんがよく寝ていましたから、カーテンも閉めて部屋を暗くして、戸も閉めていました。
せめて9時くらいには一度起こして、トイレへ連れて行ってあげれば良かったですね。

この日は朝一でこんな事件が発生し、その対処に非協力的なさっちゃんとはぶつかってばかりでした。
その後も一日中、さっちゃんと僕はギクシャクしていました。
さっちゃんは朝食も夕食もほとんど食べませんでした。
散歩にも出かけませんでした。
僕自身がそんな気分になれなかったせいです。

さっちゃんはいい気分も悪い気分も引きずらず、訳も分からずに気分も変わってしまいます。
一方の僕は、さっちゃんより確実に長く気分を引きずってしまいます。
悪い気分ならなおさらです。
今日だって、さっちゃんは普通の気分に変わっているのに、悪い気分のままの僕がさっちゃんに酷く当たることが何度もありました。
ちょっと前の気分を僕は簡単には忘れられませんし、素晴らしく器用に変えてしまうことも出来ません。
さっちゃんはそんな僕の内面事情などお構いなしに、常に僕に纏わり付き、僕に喋りかけ続けるんです。
まあ、スターウォーズのジェダイのように自己の内面精神を完全に支配できない限り、この苦悩は継続するのでしょうね。
コメント
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