さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

水無川本谷の遡行をさっちゃん中心で実践しました

2023-06-02 15:41:51 | さっちゃんの山日記 1988年

2023年1月23日(月)、部屋の片付けをしていると、さっちゃんの山日記が見つかりました。1988年のおよそ半年分です。さっちゃんが山行記録をメモ程度に書き残していたり、日記のように書いていたことがあることは知っていましたが、こうやって改めて見つかりましたから、元気だったころのさっちゃんを知ってもらうためにも、公開しようと思います。(青字は僕の書き加えた文章です。人名等は書き替えています)

 

1988年4月17日(日) 水無川本谷

 

水無川本谷        ○○(僕の姓)、M田

少しうすら寒く、降りそうな気もしたが、いつものように沢だから・・・・と言って、3人で出かける。10日ほど前の雪、それに雪解けで、水量多いかなぁと思っていたが、それほどでもない。

のんびり歩く。沖源あたりで呼ばれているような気がして振り向くと、O原、O庭、U野の3人ではないか! (O原さんとO庭さんは僕のお師匠さん) ずっと前(昨年)も偶然出会ったが、なかなか良いものだ。O庭さん、今年は体調悪く、あまり山行はしてないと聞いていたが、元気そうで安心する。今年はじめて逢ったのではないだろうか。彼等は沖源でトレーニングとか。林道(登山道)を歩いて来たらしい。

今日は少し寒いが、歩くと汗びっしょりになる。本谷は特に難しいとは思わないが、長いので体力トレーニングには良い沢だ。

しばらく話をして、我々は先が長いので別れた。上部に行くにつれ、ところどころ雪があるが、たいしたことはない。F8の巻き道はいちだんと荒れ、注意して登る。F9リードしてみようと思ったが、濡れるので今回はやめて巻く。易しいが、樹木を使ってプロテクションを取り、リードの練習。

堰堤を越え、詰めは右へとる。木の植わってあるすれすれのところを上へ上へ、途中上部、笹の中のケモノ道を詰めると、20分程で稜線にでた。こちらの方が良いと思う。

稜線は案の定、が多い。途中、ドロンコ道あり、ツルツル足を滑らせながらも、尻もちすることなく下山。

大倉バス停にはちょうどバスが待っていたので飛び乗ると、またもやO原パーティーと合流。渋沢で寿司屋に入る。値段が高く、山帰りには贅沢。二度と行かないだろう。

今回の沢は、自然を使ってプロテクションの取り方、リード、自分を主体にしてもらった山行であった。F2、F9、さっちゃんリード。(自然を使って、と言うのは樹木等の利用のことだと思う。この日はさっちゃんにリード等任せたのだと思う)

出合10:20ー沖源出合12:10~12:50-F914:05-稜線ー戸沢16:35~16:50-大倉バス停18:05

 

2023.06.02 追記

さっちゃんはゲレンデや岩登り本番など、乾いた岩場は得意でしたが、沢登りでの滝の登攀はあまりしたがりませんでした。ルートを読む力が必要ですし、ピンもあまりないことが多いので。でも、この日は自分の苦手克服の目的だったんでしょうね。

渋沢の馴染みのお店は『いろは』でした。駅前開発される前は、『いろは』は実に狭い店でした。狭いスペースに狭いテーブルが幾つも置かれ、山屋さん達がぎゅうぎゅう詰めで入っていました。ご主人が採って来る山菜料理が美味しいお店でした。

当時は『いろは』の他には寿司屋さんくらいしかなかったと思います。『いろは』が満席で入れなかったので、仕方なく寿司屋さんに入ったのでしょうね。

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