さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

朝起きると、さっちゃんは38度台の発熱で、半日バタバタしましたけれど、それなりの進展もありました

2022-03-01 22:45:13 | 病気やら体調やら
今朝も僕は7時のアラームで目が覚めました。
とは言え、実際に起き出したのは7時15分。
僕としては優秀な方です。
今日は燃えるゴミの日ですから、ゴミをまとめ、オムツ袋にもオムツをまとめて、ゴミ出しして来ました。

8時ころから自分の朝食準備を始めたのですが、お湯が沸き始めたころさっちゃんの様子を見に行きました。
すると、さっちゃんの様子がいつもと心持ち違います。
何かしらちょっと苦しそう。
手を額や顔に当ててみると、少し熱い!
体温計で計ってみると、38.3度もあります。
「どうすればいいんだろう?」
あれこれ考えますが、結論は出ません。
とりあえず、タオルを水で絞って額に乗せておきました。
「解熱剤を飲ませようか」
薬を探すと、使用期限切れの解熱剤が2種類ありました。
でも、さっちゃんは薬を飲み込めるでしょか?
こんな状態の時ですから尚更無理そうです。

8時42分、僕はケアマネさんに電話してみました。
2度目で繋がり、意見を求めました。
結論はオーソドックスなもので、「発熱外来に行きましょう」というもの。
9時1分、先週まで入院していたA病院の相談員さんに電話してみました。
すると、「午前中の発熱外来受付は9時から10時なので、今から来られますか?」と。
かなり忙しそうですが、行くことにしました。

9時11分、タクシー会社に連絡、10分後に来てくれることになりました。
普通のタクシーを利用する初めての体験になります。
棟の車ゲートのある場所まで車椅子を押して行き、さっちゃんをお姫さま抱っこして、座席に座ってもらいます。
30kgほどしかないさっちゃんだから出来る芸当でしょうね。
車椅子は後ろに積んでもらいました。

発熱外来を訪れた患者さんは正面玄関から中には入れません。
同じころ来た元気そうな男性は「私は新型コロナ感染者の濃厚接触者なので、感染は確実だと思います」などと話しています。
でも、病院側も発熱外来のキャパがいっぱいのようで、「午後にもありますから、また来てくださいますか?」と言っています。
僕は先週までここに入院していたことやタクシーで来たこと等を訴えました。
10時ころだったでしょうか? さっちゃんと僕は発熱外来の検査場所に入れました。
抗原検査とPCR検査を受けます。
さっちゃんは入院時以来これで2回目です。
抗原検査は30分ほどで結果が分かるのですが、それまでの時間を横になって待てるように、ベッドを用意してくださいました。
10時4分、ケアマネさんに現状報告。

10時24分、この病院の相談員さんと電話で話しました。
僕からのお願いは次の2点。
もちろん抗原検査が陰性であることが前提ですが。
さっちゃんの退院後の状態を話し、栄養状態の悪化や脱水もしくはそれに極めて近い状態が予想されるので、まずは点滴を打って欲しいとお願いしました。
もうひとつは、入院中に看護師さん達がどのようにさっちゃんに飲ませ食べさせていたのか、具体的な方法を教えてもらいたいというお願いです。

10時42分、相談員さんから電話が入りました。
救急対応の部署に話を付けてくださったようです。
抗原検査の結果が陰性だったら、スタッフの方が救急治療室に案内してくださることになっているとのこと。
有難いですね。

抗原検査が陰性だと分かり、救急治療室へ入りました。
血圧と体温を計りました。
体温は37.1度に下がっていました。
お医者さんの問診を受け(僕が全部応えるのですが)、水分と若干の栄養、そして解熱剤を点滴することになりました。
その間、僕は部屋の外で待ちます。

11時30分、ケアマネさんに現状報告。
少し安心していただけました。
今日の夕方5時半からと明朝9時からのヘルパーさんの件についても話しました。
0時12分、相談員さんに電話しました。
看護師さんの件がどうなったか気になっていましたから。
(ちょっと前に2回ほど病院内から僕が出られなかった電話が入っていましたし)
相談員さんは「看護師さんとは電話で話が出来るようになりました」とおっしゃいます。
そして、この電話を看護師さんに回してくれました。
その後、10数分間、看護師さんから話を聞くことが出来ました。

看護師さんと電話で話して、最初に強い印象を受けたのは「さっちゃんには飲み込む能力がある」と断言されたことでした。
僕はさっちゃんが退院して以降、さっちゃんの飲み込む能力の低下、もしくは消失に近い状態に驚き、悲嘆に暮れていたわけです。
でも、看護師さんはあっけらかんと「飲み込む能力はありますよ」と言うんです。
ただ、その能力を発揮させるためにはコツというか方法があるようなんですね。

座って顎を引いた姿勢で軟らかい食べ物やゼリー状の飲み物をスプーンで舌の上に乗せるのだそうです。
指で口を押し開けて、金属ではない抵抗の少ないスプーンを差し入れるんだそうです。
そして、さっちゃんに「飲み込んでね~」と促すんだそうです。
さっちゃんはすぐには飲み込もうとしませんから、声掛けしながら忍耐強く待つのだそうです。
そんな状態なので、1回の食事に1時間かかってしまうのだと言います。
入れ歯は入れて食べてもらったこともあるんだそうですが、最終的には入れないで食べることに落ち着いたみたいです。
スプーンを入れるスペースが狭くなりますし、口の中にまだ残っているかどうかの確認も難しくなるからだそうです。
水分は、殺菌作用のある緑茶などにとろみが付く粉を入れて同じようにスプーンで飲んでもらっていたそうです。
プリンやババロアみたいなのも食べてもらったようですね。
甘いものばかりになっても問題なので、そうでないものも食べてもらったそうです。
は細かく砕いて混ぜて飲んだようです。

実際に僕が看護師さんと同じように出来るかどうかは分かりませんが、今後に希望が生じる話を聞けて嬉しかったです。

その後、さっちゃんの点滴が終了し、1時12分にはタクシー会社に電話しました。
1時17分にはケアマネさんに今日の最終連絡。
よく考えてみると、PCR検査の結果が明日にならないと出ない訳ですから、今日の夕方と明日の朝のヘルパーさんはキャンセルするしかないのですね。

タクシーで帰宅し、さっちゃんには布団で休んでもらいました。
もう夜中ですけれど、さっちゃんはぐっすりと眠り続けています。
起きる気配すらありません。
疲れたでしょうし、点滴の影響もあるのかもしれません。
今晩はこのまま布団の中に居てもらおうと思っています。

明日から僕の新しいチャレンジがスタートします。
上手く出来るようになりたいですね。
最低限の栄養と水分補給が出来るようになりたいです。
それが出来れば、きっとさっちゃんは立ちあがって歩けるようになると、僕は確信しています。
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