さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

介護ベッドと吸引器が入りました。今晩はその寝心地を味わってみようかと思います

2023-02-13 23:25:36 | 介護生活

介護用品レンタル会社から午後の3時過ぎ、介護ベッドが搬入されました。

今回のベッドは3モーターで、ラクリアモーションという機能も付いています。

まだその機能の良さは理解できていないのですが、ベッド全体が足側を下にして傾くのです。

実際に試して、その機能を十二分に活用しなければなりませんね。

 

もちろんベッドに敷くマットも同時搬入です。

最大のメリットは自動体位変換機能を備えていること。

夜も僕自身が起きなくても決められた時間ごとに体交をしてくれるのです。

他にも優れた機能があります。

このマットは直径5cmほどの円筒形の空気の詰まったチューブが横向きに何本も集まって出来ています。

チューブの圧を観察してみると、3本のチューブが圧が高くて、隣りの1本は圧が低くて潰れたようになっています。

3本、1本、3本、1本、・・・・・と並んでいるんですね。

その潰れた1本が一定時間おきに移っていくのです。

圧の高いチューブを●、低いチューブを○で表わすと、

●●●○●●●○●●●○●●●○・・・・・・

○●●●○●●●○●●●○●●●・・・・・・

●○●●●○●●●○●●●○●●・・・・・・

●●○●●●○●●●○●●●○●・・・・・・

のように圧の低い部分が移動していくのですね。

ですから、常に体の決まった場所に圧がかかり続けることが避けられるという訳のようです。

他にも、足元から温風や冷風が出る機能もあるんだそうです。

マットとシーツの間にその風が流れるんだそうです。

この機能もいつか僕自身で味わってみたいと思います。

▲16:34。介護ベッドが届きました。6畳のたたみの部屋がさっちゃんの部屋です。背の低い箪笥の上には吸引器やティッシュ、除菌用ウェットティッシュ、清浄綿、消毒用エタノール含浸綿、ポリエチレン手袋などをとりあえず置いてあります。箪笥の引き出しにはさっちゃんの衣類や靴下、タオルとバスタオルなどが仕舞ってあります。

 

他に吸引器も届けられました。

吸引器は介護用品ではなく、医療用器具なんです。

ですから介護保険は使えません。

例えば介護ベッドですが、介護保険で1割負担で済みますから、月額900円なんです。

でも、吸引器は実費負担になります。

とはいえ、一度に全額支払うのではなく月々3000円の支払いになります。

(介護保険適用可ならば300円ということなのかな?)

長期間使用することが確定ならば、全額支払って買い取った方が良いケースもあるのでしょうね。

吸引器の吸引瓶のセットの仕方が分からなかったので、先ほど来てくださった担当の方に電話しました。

少しして、わざわざ来てくださって、教えてくれました。

やっていただくと、あ~ぁこれくらいは自分で気付くべきだったなぁと、申し訳ない気持ちです。

 

車椅子はリクライニング式のI老健で使用していたのとまったく同じものです。

これはレンタル会社の方でI老健へ届けてくださいました。

明日はその車椅子に乗って、我が家に来ることになります。

 

いよいよ明日の11時です!

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僕がリーダーでさっちゃんがサブリーダーの岩トレ会山行を日和田で行ないました

2023-02-11 23:05:56 | さっちゃんの山日記 1988年

2023年1月23日(月)、部屋の片付けをしていると、さっちゃんの山日記が見つかりました。1988年のおよそ半年分です。さっちゃんが山行記録をメモ程度に書き残していたり、日記のように書いていたことがあることは知っていましたが、こうやって改めて見つかりましたから、元気だったころのさっちゃんを知ってもらうためにも、公開しようと思います。(青字は僕の書き加えた文章です。人名等は書き替えています)

 

1988年2月11日(祝) 日和田山

久しぶりの岩

 今日は久し振りの岩。それも5年ぶりの日和田山。始発でかけつけた男岩には、もうザイルがセットされ、ほとんどLMCのメンバーのみが取り付いていた。常連の4人は男岩南面の右の2本のバンドのあるフェースで二人ずつでリードの練習。偶然にも会ってしまった平日のL二人と、新人の一人は左の上部がややかぶり気味のルートと上部の小さなチムニーをLの指導とSLの確保で、久し振りの日和田で全くホールドもスタンスも忘れてしまって大騒ぎで捜す。途中から確保の練習。その頃には私達の5本のザイルに加えて南面だけでも10本くらいのザイルがさがり、アイゼンの音や「お母さん、頑張って」という子供の声も聞こえるようになる。やっと昼食になったのは1時もかなり過ぎた頃のようだった。

 午後からはL、SL、常連の人たちは南面左のリッジのⅤ級ルートに挑戦。私たちはすぐ右のやさしいルートで交代で下から確保して、攀りとクライムダウンを4時半頃まで時々左のリッジのギャラリーとなりながら繰り返す。

 全く忘れた頃の参加で皆さんにお手数をかけましたが、今日の練習を今後の山行に活かしたいと思います。     (S岡K子)

(参加者)L○○(僕の姓)、SLさっちゃん、A立、A部、U田、K子、K澄、K島、S岡、DN  (計10名)

※岩・沢の基本技術修得に情熱を燃やす常連に平日の凄足トリオを加えて、僕の攀る間などありはしない。SLも最初に一本リードしてザイルセットした以外は、ずうっと確保、確保、確保。ゴクロウサマデシタ。

 常連はザイルパートナーを組み、アンザイレンして、リード、トップの確保、フォロウ、セカンドの確保を繰り返す。残置ピンの確りしたⅢ級ルートまでなら、太鼓判。ついには男岩南面右ルート(4級プラス)までもリードしてしまった。でも、オンサイトではなく、レッドポイントだからネ。もっとハッスルして、4級プラスをオンサイトできるようになって欲しい。そればかりか、5級でも。

 トリオ・ザ・ウィークデイは黙々とトレーニング。あまり手伝えなくてゴメンナサイ。

 春が近づくにつれ、今年の沢登りも、こう、なあ~んか、アカるい感じがしてきたな。テントしょって、深い自然の裡に、渓谷遡行しに行きたいな。   (L)

 

交通費 800   食費(1日分) 2300

バレンタインデーの前なのでチョコレート買ってゆく

 

2023.02.11 追記

さっちゃんの山日記にはこの会山行のルポが掲載された月報が貼られていました。最後の2行だけがさっちゃん自身が書いたものです。

このルポを書いたS岡さんは平日にも休める方で、DNさんやK澄さんとよく平日山行を行なっていました。そのS岡さんとI川さんに、僕は入会2年目のとき誘われて、北鎌尾根へ行ったのが思い出深いですね。小柄で笑顔の可愛らしい女性でしたが、病気で早くに亡くなりました。闘病中も少しでも体調がいいと、僕の計画した沢登りに参加してくれたりしました。体調がいいと言っても、満足に食事も摂れない状態で、山行中も何も食べないのですが、楽しそうにはしゃいでいたのが印象的でした。山のことを本当に愛していた素晴らしい女性です。

書きたがりの僕は自分がリーダーの会山行のルポには、後ろにリーダーからのひと言を付け加えるのが常でした。35年前も今も、僕の考え方には変わりがないですね。

バレンタインデーのチョコレートはさっちゃんから毎年もらい続けることが出来ました。何年からチョコレートをもらえなくなったのか、記憶は定かではありませんけれど、認知症の進展の影響であったことだけは確かです。そういうことも忘れさせてしまう認知症は哀しい病気ですね。

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最後の介護トレーニングを済ませました。自宅への帰還に向けて動いています

2023-02-10 22:54:02 | 介護トレーニング

今週もすでに金曜日です。

さっちゃんが帰って来る来週のバレンタインデーに向けて準備を進める週です。

日曜日は哲さんに誘われて奥多摩を歩いて来ました。

久し振りに僕としては長い距離を歩きました。

 

月曜日には午前10時にケアマネのT口さんが来て、サービス利用票を持って来てくれました。

見積もりのようなものですね。

ショートステイ3週に1週(2週自宅で1週ショートステイ)で行ないたいのですが、月に2週ショートステイが入ると、ちょっと大変です。

つまり、介護サービスの支給限度額を超えてしまうのです。

超えた部分は実費になってしまいます。

超過分が数万円になりますから、ちょっと痛いですね。

 

月曜日の午後は箪笥の移動をするつもりでしたが、急遽火曜日天覧山へ行くことになりました。

ですから、もともと火曜日に行くつもりだった眼科には月曜日の午後、行きました

僕の緑内障は現状維持ですね。

 

で、火曜日は天覧山で岩トレ。

HTさんは順調に成長しています。

 

水曜日も昼まで何かと用事があって、午後は最後の介護トレーニングへ。

ここ最近と同様のことを行ないました。

唾液の吸引、栄養補給、薬の投与です。

 

訪問看護で我が家に来てくださることになったM木さんとの顔合わせもありました。

火曜日と木曜日訪問看護してくださいます。

そうそう、デイケアも日程が決まりました、月曜日と金曜日です。

1週間の内、月火木金と専門の方の目が入るので安心感が大きいですね。

バレンタインデーのさっちゃんが戻ってくる日の午後にも来てくださいます。

その日はお医者さんも来てくださって、訪問診療してくださいます。

訪問診療月に2回のようです。

 

▲16:03。最後の介護トレーニングでしたが、この日のさっちゃんはあまり目を開けてくれませんでした。

 

相談員のS田さんがさっちゃんのお腹の検査結果を教えてくれました。

さっちゃんの便秘状況の検査だったのかなと思います。

横行結腸にガスなどが溜まっていて、それが横隔膜や胃を圧迫しているので、吐いたりし易いのだそうです。

胃の内容物を吐くと、それが誤嚥されて肺炎になる可能性が高まります。

 

そして、昨日の木曜日。

やっと箪笥の隣りの部屋への移動を終了しました。

月曜日の予定が今日になってしまいました。

 

▲15:26。この背の低い箪笥は介護道具を置く台として使用するので、残しておきます。今ある場所からは真向かいに移動させます。さっちゃんが使う衣服やタオル、オムツなどを入れるようにしたいですね。

 

今日の金曜日はI老健で医師との面談が朝の10時に行なわれました。

が降っていましたから、久し振りに徒歩で訪れました。

自転車なら25分ほどで行けますが、電車と徒歩では1時間かかってしまいます。

お医者さんからは先日のさっちゃんの検診についての報告でした。

全体的には落ち着いた状態ではあるようですが、前述したように横行結腸にガスが溜まっているのが心配だとのこと。

栄養補給中に様子が可笑しいようなら、栄養補給を止めた方がいいようです。

そして、さっちゃんのお腹を触ることを多くして、お腹の張りがあるかどうかを常にチェックして欲しいとのことです。

排便の記録を取っておき、医師や看護師に見てもらうようにして欲しいようですね。

以前も排便の記録は取っていましたから、そうしようと思います。

胃瘻の交換は自宅に戻った以降になりそうですね。

 

いったん終了し、窓口で支払いをしていた時、S田さんが来られて「もう一度戻って来て」と言われました。

栄養士の方との面談でした。

帰宅してからのさっちゃんの食事についてです。

さっちゃんがこれまで摂って来たメイバランスを今後も続けた方がいいだろうとのことです。

これまでは朝はそのまま吊り下げて使えるタイプで、夕方のは紙パックでした。

それを両方とも紙パックのにして、栄養容器に入れて使うようにするとのこと。

紙パックは200ccで400Kcalですから、朝は全量、夕方は半量なので特に問題はありません。

以前、お医者さんから経腸栄養剤ラコールを出されたことがあったので、メイバランスも医師を通じて出されるものと思っていました。

でも、違うみたいですね。

メイバランスは薬用ではなく食用なので、普通に購入するのだそうです。

最初の2ケース(1ケース24パック)だけは栄養士さんを通じて購入してもらうことにしました。

来週の月曜日には届くでしょう。

それ以降は僕が電話かFAXなどで注文することになるようですね。

 

帰る時もは降り続いていました。

午後、上の写真の箪笥を移動させました。

明日、箪笥の中身を置き替えようと思います。

 

月曜日には車椅子と介護ベッドが搬入されることになっています。

(車椅子はI老健へ届けることになりそうです)

車椅子はリクライニング式で、ベッドに載せるマットは自動で体交できるタイプです。

吸引器も置いておくことになると思いますし、それで使うカテーテルも用意しておかなければなりません。

消毒用のアルコール脱脂綿も必要です。

おそらく細々した幾つかのモノがまだ必要なんだと思います。

早く揃えておかなければならないもの、おいおい揃えれば大丈夫なもの、しばらくは体制作りに注力しなければならないでしょうね。

そうそう、オムツとパッドをケアマネさんが市役所に申し込んでくれました。

市の方で補助してくれるので、市価の1割の値段で購入できます。

有難いです!

でも、最初に届くのが月末(?)くらいになりそうなので、それまでの分を購入しておかねばなりません。

手元にあるもので使えるのもありそうですが、たくさん使うでしょうから、充分に揃えておこうと思います。

 

そんな中、12日の日曜日には日和田で岩トレします。

僕にとっての元気に介護が出来ているバロメーターは、山の自然の中で充分過ごせているか否かなんだと思います。

それなりに山へ行けていれば、肉体的にも健康で、精神的にも満たされている証拠なんだと思いますから。

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さっちゃんの受け入れ準備を進めています。まずは箪笥1つを移動させました

2023-02-04 18:17:47 | 介護生活

我が家は2LDKのアパートなんですが、1部屋は寝室、1部屋は僕の仕事部屋でした。

部屋を必要とする仕事をしなくなって、その元仕事部屋は物置状態になってしまっていたんです。

さっちゃんの介護ベッドを置く寝室を、快適で、介護もし易いようにしたいと思い、少しだけ模様替えをするつもりです。

その構想自体は去年の春くらいから抱いてはいたのですが、少しずつ進めておくつもりが結局なにもしませんでした。

で、さっちゃんの帰還が現実的になって来た今月から僕は慌てて部屋の模様替えをし始めたわけです。

 

本当ならば、元仕事部屋の物置状態を解消し、今では不要となったデスクひとつ(2つあるのです)とPCラックを廃棄するつもりでした。

でも、デスクとPCラックの廃棄は後回しにして、物置状態の解消を優先することに。

それは3日間ほどで最低限のレベルでは達成できました。

 

そして、寝室の模様替えです。

模様替えと言っても、3つある箪笥のうち2つを元仕事部屋に移動させるだけのこと。

今日は背丈のある箪笥1つを移動することが出来ました。

 

▲12:23。移動する前の状態です。高・中・低の3つの箪笥があります。高と中の箪笥を元仕事部屋に移動させます。左にちょっとだけ見えている背の低い箪笥は介護に必要な用具を置く台にもなりますから残しておきます。

 

▲13:54。背の高い箪笥を移動させました。月曜日にはもうひとつの箪笥も移動させます。

 

来週中にはすべての受け入れ準備を完了させておければと思います。

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バレンタインデーにさっちゃんが戻って来ます!

2023-02-03 23:57:54 | 介護老人保健施設(老健)

昨日の15時半からI老健で関係者会議が催されました。

相談員のS田さん、ケアマネのT口さん、さっちゃん担当の看護師さん、介護士さん、理学療法士さん、そして僕です。

テーマは明瞭にさっちゃんが自宅に戻ることへの確認や質疑応答でした。

 

まず最初に、各担当者からのこれまでの報告等がありました。

よく聞き取れなかったりした部分もありましたが、多くは僕も知っていることでしたし、僕のトレーニングのことは当事者ですから、既知の内容です。

以下、報告のあった中から、僕のあまり知らなかったことや大切そうなことをピックアップして箇条書きしておきます。

・体交は夜中でも2時間おきくらいで行なっている。自宅では夜中に起きるのは大変なので、体交が出来る専用マットがいいと思う。

・残っている下顎の前歯3本が鼻に当たることがある。鼻の下にワセリン等を塗っていた。

・便秘の薬を投与しているが、丸一日排便がなければ、通常7滴の薬を2滴追加している。

・現時点では痰の吸引は必要ない。溜まった唾液を吸引するくらいだが、絞ったスポンジブラシで吸い取ることでも可能。

・さっちゃんは話をよくする。嫌な時は眉間に皺を寄せる。

・リハビリをすることで疲れてしまうことがある。基本は嫌がることはせず、優しく声を掛けながら行なう。

 

後半は質疑応答になりました。

この内容も箇条書きに記録しておきます。

・退所後もI老健でのショートステイとデイケアを活用した方がさっちゃん本人の慣れとスタッフさん達のさっちゃんへの熟知があるので効果的だと僕は思う。

・訪問看護と訪問診療も行なっているので、それもお願いしたい。

・訪問リハビリは行なっていないが、デイケアではリハビリも実践しているので、それでいいのではないか。

・排便や排尿の記録を付けておいて、医師や看護師にチェックしてもらうようにする。

・デイケアでの入浴可。

・デイケアは週に2回ほど利用するのがいいのではないか。

・デイケアの日は9時前後に迎えが行き、16時前後に帰宅する。到着の5分くらい前に連絡入れるので、下へ降りて来て欲しい。

・栄養補給は朝10時と夕方4時に行なっているので、デイケアの日の朝はI老健で栄養補給し、夕方は帰宅後落ち着いてから行なうのがいいでしょう。

・デイケアの日に、買い物等の用事や僕の通院などを済ませて欲しい。

・I老健のショートステイは1週間単位で、例えば火曜日の14時に迎えに来て、翌週の火曜日14時に帰宅する、そんな感じです。

・退所後しばらくはショートステイの利用を密にした方がいい。S田さんは2週間を自宅、1週間をショートステイくらいがいいでしょうとのこと。

・胃瘻の交換時期になっているが、入所中に行なった方がいいのか、退所後に自宅から病院へ行った方がいいのか? 入所中の方がbetterとの考え。

 

他にも話されたことはあるでしょうが、僕のメモと記憶の範囲で書き留めておきました。

会議は終了し、関係者は解散しました。

 

僕が少し遅れて会議室を後にすると、玄関ホールの片隅でさっちゃんとT口さんのガラス越しの面会が行なわれていました。

僕も合流します。

マイクで声の音量アップされているせいもあるのでしょうが、さっちゃんは元気そうによく喋っていました。

僕も加わってT口さんと共にさっちゃんに話しかけます。

さっちゃんも目をよく開けてくれて、何やら喋っていました。

もちろん意味不明ですけれどね。

こちらが喋っている意味が少しでも理解できていること、さっちゃんの言葉の中に意味が含まれていることを強く願わざるを得ません。

意思の疎通のない言葉(音声)の交流は心を苦しめます。

ガラス越しだと触れることも出来ないのでなおさらです。

介護トレーニングの時には、手を握り続けていることも出来ますから、心は温かく穏やかなんですけれどね。

ガラス越しの面会は言葉に意味がないので冷ややかで心に葛藤が生じます。

僕の心に苦しみが蓄積されて来て、そろそろ面会を終えたくなってしまいます。

 

面会終了後、ケアマネのT口さんと今後のことを何点か相談しました。

・介護保険の範囲内でどこまでのサービスが受けられるのか?

・市役所が補助してくれるオムツ等の種類は何がいいのか?

・介護用品のレンタルは以前利用した会社のままでいいと思う。

などですね。

 

相談員のS田さんも来られたので、幾つか相談しました。

T口さんがオムツの件を聞くと、S田さんがさっちゃんの使用している実物を持って来てくださいました。

これを参考にして、市役所で扱っている品物の中で近い製品を使うことになると思います。

最も関心のあることは、さっちゃんが自宅に戻る日がいつになるのかということです。

すぐには決まらないだろうな、と思っていたのですが、S田さんは「14日の11時にしましょう」と、あっさりとおっしゃいます。

2月14日、バレンタインデーですね。

 

この後、S田さんが我が家を見ることになっています。

僕が帰宅する時刻に合わせて訪問するとのことで、僕は「5時35分には帰宅してます」と告げました。

5時40分に訪れたS田さんは、部屋を見ると「あっ、バリアフリーなんですね」と言います。

そうなんです、この団地のこの棟はバリアフリー仕様なんです。

車椅子で楽に移動できるようになっていますし、トイレやお風呂場に手摺りも付いています。

(さっちゃんは両方とも使いませんけどね)

部屋の中を見ても、「大丈夫ですね、問題ありません」と。

「何を見るんですか?」と僕が聞くと、「動線ですね」との答え。

詳しくは分かりませんが、玄関からベッドを置く予定の場所までの移動がスムーズかどうかの確認なんでしょうね。

それだけを確認して、S田さんはすぐに帰られました。

 

そして今日、T口さんから電話があり、月曜日訪問してくださることに。

ショートステイ、デイケア、訪問看護、訪問診療、介護用品レンタル等のいわゆる見積もりを持って来てくださることになりました。

急にさっちゃん復帰への歯車が回り始めました。

僕も一昨日あたりからさっちゃんの受け入れ準備を急ピッチで進め始めています。

介護ベッドを入れる部屋を広く使い易くしなければなりません。

3つある箪笥のうち、介護道具を置く台としても使える低い箪笥以外の2つを隣りの部屋に移すのです。

隣りの部屋は以前は僕の仕事場でしたが、その仕事をしなくなってからは物置状態になってしまっています。

溢れかえった物を捨てたり整理しなければならないのです。

そうして床のスぺースを開け、箪笥を2つ運び入れなければなりません。

とりあえずはそれでいいのですが、さらには元仕事部屋からデスクやPCラックを廃棄処分しなければならないのです。

まあ、それはさっちゃん復帰後にゆっくりやってもいいのですけれどね。

 

今日も元仕事部屋の片付けを進めて、箪笥2つを入れるスペースは空けることが出来ました。

明日にでも、箪笥1つを移動させてみようかなと、思います。

さっちゃんの復帰は再来週なので、来週半ばには部屋の準備を終了させて、いつ介護ベッドが搬入されてもいい状態にしておかなければなりません。

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さっちゃんは写真仲間の家でのカレーパーティーに招かれました

2023-02-02 23:50:26 | さっちゃんの山日記 1988年

2023年1月23日(月)、部屋の片付けをしていると、さっちゃんの山日記が見つかりました。1988年のおよそ半年分です。さっちゃんが山行記録をメモ程度に書き残していたり、日記のように書いていたことがあることは知っていましたが、こうやって改めて見つかりましたから、元気だったころのさっちゃんを知ってもらうためにも、公開しようと思います。(青字は僕の書き加えた文章です。人名等は書き替えています)

 

1988年2月7日(日)

自分のHR会の仲間であるY岸さんの家でインド式カレーパーティーによばれる。

 

2023.02.02 追記

さっちゃんは山岳写真家の故・U田氏が主宰する山岳写真愛好グループ・HR会に所属していました。主にヒマラヤの山々がメインでしたが、日本やヨーロッパの山の写真も幅広く撮影しているグループでした。多くのメンバーはそれなりの大型カメラと安定した三脚を据えて撮影していたようですが、さっちゃんは35mmカメラを手持ちで撮影することが多かったと思います。何故かと言うと、さっちゃんはネパールでのトレッキング中での写真もありますが、それ以上に日本国内での沢登りや岩登り中の写真が多かったからです。さっちゃんの写真は水平が保たれていなかったり、ピンが甘かったりする欠点はあったようですが、他のメンバーでは撮ることの出来ない希少性がU田氏からは評価されていたようです。我が家にはさっちゃんのHR会写真展で展示された大きな写真が何枚か飾ってあります。剱岳三ノ窓雪渓、剱岳八峰上部岩峰、マッターホルン山頂から眺めたヴァイスホルン(かな?)の写真などです。

ですから、HR会メンバーはインドやネパール料理に精通している人も多かったのです。この時はどうだったかは覚えていませんが、僕も一緒に招かれたことがありました。本格的料理で美味しかったです。今から思えば、インドカレーと言うよりはネパール寄りのカレーだったように思います。

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さっちゃんの自宅に戻る話が具合的に動き始めそうです

2023-02-01 23:29:18 | 介護トレーニング

昨日の夕方5時29分、I老健から電話が入り、木曜日にケアマネさんも含めて会うことが決まりました。

当然、さっちゃんが自宅に戻る件の話し合いがもたれるわけでしょうから、さっちゃんの自宅復帰が突然現実味を帯びて来ました。

 

そんな想いの中で行なわれた今日の介護トレーニング。

やることは先週と同じ。

吸引、栄養補給、薬の投与。

だんだん慣れて来て、胃瘻のボタンへの着脱もこれまでよりはスムーズに出来るようになりました。

看護師さんと胃瘻の取り換えのことも話しました。

7月に胃瘻造設をしましたから、そろそろ胃瘻を取り替えなければなりません。

看護師さんがおっしゃるにはさっちゃんの胃瘻のタイプはバルーン・ボタン型だそうです。

器具の進歩等、あるとは思いますが、もっと早く交換しなければならなかったのではないでしょうか?

でも、さっちゃんの胃瘻の状態はまったく問題はないそうです。

 

▲16:26。今日のさっちゃんは目を開けていることが多かったです。S田さんが来られて、S田さんの呼びかけに「は~い」と明確に答えていましたね。一度だけでしたけど。

 

相談員のS田さんも最後の方で来てくださって、いろいろと今後のことを少しですが話すことが出来ました。

さっちゃんの退所ですが、2月中旬を考えているようです。

ケアマネさんによる様々な手続きが2週間くらいはかかると考えているようですね。

ところで明日の話し合いの後に、S田さんが我が家を見に来るのだそうです。

しかも、「どこも片付けないで、そのままを見せてください」と言うんです。

さっちゃんを受け入れる何の準備も出来ていないことは、ありのままに見せるしかないとは思います。

でも、掃除をほとんどしていませんでしたから、最低限の掃除くらいはしなければと思います。

 

自宅介護に際して、僕はスーパーに買い物に行って、1時間弱ほどさっちゃんから離れなければならないことがある、

それくらいの時間なら、さっちゃんのそばから離れても大丈夫かどうかを聞いてみました。

すると、それは避けた方がいいとの答え。

デイケアを利用して、その日にいろんな用事を済ますようにすればいいとの返答でした。

他にも、入浴のサービス中に出かけるとか、誰かが来てくれている時を利用するんだそうですね。

自宅介護の具体的イメージを少しずつ確立していかなければと思いました。

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