みやこ海風だより

市議会報告からNPO活動、海を活用したまちづくり、文化創出のまちづくりをベースにしたつぶやきです。

黒森神楽とオマブリ

2012-01-04 09:42:41 | Weblog
昨日は、国の重要無形文化財である黒森神楽の舞立ちがあった。

私の毎年の仕事初めでもあり、神楽衆からオマブリ(厄除け)を額に着けてもらう恒例の行事ともなった。



この神楽は伝承では800年、古文書では300年前からの記録も残されている。

神楽衆が権現様とよばれる獅子頭を携えて、旧南部藩の沿岸領域を巡行(じゅんぎょう)する廻り神楽だ。

南廻りと北廻りを隔年で行うもので、今年は北廻りで久慈地方までこれから約3ヶ月かけて練り歩く。

昨年は南廻りの巡行中に震災に遭い途中で断念、しかし、夏に残されていた場所を巡行しふるさとの復興祈願をしたという。

初日の舞立ちは黒森神社で神降ろしの神事を行ったあと、

最初の神楽宿になる山口公民館で舞い込みを行った。

多くの参列者が見守る中、玄関口でシットギ獅子舞込みを披露、これはオマブリと呼ばれる米粉を水で溶き

シットギ獅子の舞いが終わったあとに参列者全員の額や鼻につけるものだ。



このオマブリで一年の無病息災を祈願する。

江戸時代から何百年にも渡って脈々と続く伝統行事だ。



このあと公民館の中で、夜神楽を上演。「打ち鳴らし」「清祓い」「松迎」「山の神」「えびす舞」

などが延々と披露された。





歴史と風土に培われたふるさとの神楽。

あの忌まわしい震災を乗り越えていく力強い舞いは、平和を祈るものとして

これからも郷土を愛する人々の心に永遠と刻まれていくものだろう。

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