
横山秀夫さんの小説「臨場」と「陰の季節」を
紹介させていただきたいと思います

「臨場」や「陰の季節」はドラマ化されているので
サスペンス好きの私はどちらも面白く見させていただいたのですが、
原作は読んだ事がなかったので今回読んでみました

小説の「臨場」と「陰の季節」はどちらも短編集で、
あっという間に読み終わってしまいました

ドラマとはかなり違う話の内容なのですが、
どちらも本当に面白かったです


「臨場」は8つの短編小説から出来ていました

短編は、下記の8作品です

赤い名刺、眼前の密室、鉢植えの女、餞(はなむけ)、声、真夜中の調書
黒星、十七年蝉
どれもドラマ化されたのですが、
小説とは少々背景が違ったり、登場人物に違いがあったりで
面白く思いました

特に検視官の倉石 義男(くらいし よしお)は
ドラマで役をされた内野聖陽さんとイメージがぴったりで
少々意外な気がしました

横山秀夫さんは元新聞記者との事なので、
検視官の見立て、現状のリアルさ、証拠品の専門知識など
これだけ詳しく書けるのだと思いました


「陰の季節」は3つの短編小説から出来ていました


短編は、下記の3作品です

地の声、黒い線、鞄です

「地の声」はある警察署の警部さんに不倫疑惑が持ち上がると言う物語で、
読み終わる時に題名の「地の声」の意味がはっきりと分かる作品でした

「黒い線」もある婦警さんの失踪から話が始まるのですが、
こちらも婦警さんの心の動きや、警察組織内の暗部をうまく描いた作品だと思いました

「鞄」は秘書課の柘植と言う人が県議会で爆弾発言をすると言った鵜飼と言う人を
調べたり、また半分脅したりして質問内容を聞き出そうと奔走する話なのですが、
最後にどんでん返しが待っていて、とてもスリリングな思い出読むことが出来た作品でした

二渡警視は3編共に登場するのですが、
小説ではドラマのような主人公ではないように感じました

ただ上川隆也さんのイメージ、神経質そうな雰囲気づくり、
キャスティングはぴったりだと思いました

私はテレビを見ているよりもどちらかと言うと
小説を読んでいる方が楽しいので、
今回も2冊一気に読んでしましました


読み終わった本は、実家の母が読み、またその後は叔母などが読むので、
1冊で何人もが楽しめる素敵なことだと思います

「臨場」も「陰の季節」も短編集なので、
とても読みやすい本だと思いました

推理小説好きやサスペンスドラマが大好きと言った方にはお勧めの本ですので、
ぜひ読んでみていただけたらと思います


