
2025年は、偉大なるブルーズシンガーである、B.B.キングの生誕100年に当たる年になるそうで。
それを記念して、この映画が日本でも上映される事になったようです。2022年の2Kレストア版となります。
実はアメリカでもずっと公開されていなくて、2024年に初めて劇場公開された様です。実際にこの映画が製作されたのは、
もう50年以上前の事になります。
予告編を見る限り、70年代のB.B.キングやバディ・ガイの演奏を楽しめるドキュメントかなと思っていたのですが、
実際に見てみたら、ちょっと思っていたものと違っていましたね。
最初は刑務農場で働く受刑者が歌う労働歌としてのブルーズが収められていて、ブルーズの歴史を統括するものかと思っていたのですが、
何故か、だらしない男とそれに翻弄される女のドラマみたいなものが始まって、何だこれはと思ってみたり。
それでいてブルーズのアーチストのインタビューや演奏が所々に挿入されてくる感じですね。
B.Bキングやバディ・ガイ以外では、ジュニア・ウェルズの名前ぐらいしか知りませんでしたが、
有名だろうブルーズのアーチストの演奏が聴けるのは嬉しいですし、自分にとっては、新たな発見もあったりしましたね。
そういった点は良かったのですが、ドラマパートが必要以上に時間を割いていて、しかもイマイチつまらないと感じたのは、
自分にとっては大きな減点でしたね。かなり印象が悪くなった感じです。作られたのは古い時代でしたので、
このような作りとなったかもしれませんが、ブルーズのドキュメントに特化してくれたらなぁと、勝手に思うのでした。
B.Bキングもいい演奏だったのに、少ししか見れなかったのは、やっぱり不満ですね。70年代の映像がレストアされて画像としては問題ないだけに、
う~ん、やっぱり勿体ないなと。
そしてバディ・ガイも同様に演奏は少なめでした。60年代半ばとかは、ロックのアーチストが大きくブルースの影響を受けていましたが、
70年代だと、その影響は以前ほどではなかったかもしれませんね。
出演しているブルーズのアーチストたちの演奏が良かっただけに、イマイチ必要性を感じなかったドラマパートのせいで
後味が悪くなったのは、勿体ない気がします。ブルースをもっと堪能したかったなぁというのが、正直な感想です。
口直しというか、昔、バディ・ガイが日本のテレビ番組で演奏したものを観たくなりました。
浪曲師でありながら、三味線でロックな演奏をする国本武春さんとの共演は、見応えがありました。
50代という若さで亡くなった国本さんは、やはりもっと長生きしてもらいたかったなぁと。
B.Bキングと同じく、亡くなってもう10年になろうとしているんですね。話が横道に逸れました。すみません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます