月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.102 「OZ DAYS LIVE '72-'73 Kichijoji The 50th Anniversary Collection」

2022-11-14 01:06:20 | サイケデリック

発売が遅れていたOZのCDセット、ようやく到着いたしました。

100ページ以上のインタビュー等が付くという事で楽しみにしていました。

(実際には英語訳も含むので、実質半分のページになりますが)

改めて現物を見てみると、想像していたよりもコンパクトなんですね。

 

 

そして本の中にCDの収納スペースがあるのですが、取り出しにくいうえに

CDの収納袋もないので、傷がついてしまいそう。

そして本自体も装丁はしっかりしているけど、開きすぎると背が割れそうで、

無理に開かない程度で開けて読んでいるけど読みずらいです。

この辺りが海外で製作されている故の欠点ですかね。

国内メーカーだと、かゆいところに手が届く感じの作りになっていたと思います。

 

気になった部分をズラズラと書いてしまいましたが、

音質的には、50年前に録音されていたものとしては上々で、

更に聴きやすくなっていると思います。機材的にも最上のものではないと

思いますが、(ブックレットに機材の事とか少々書いてあります)

充分聴ける音質だと思います。メインの裸のラリーズも

歌詞もしっかり聞き取れるくらいに聴きやすいです。

THE LAST ONE 」は、ラリーズの代表曲の同名異曲です。(ややこしい)

ブックレットを見て初めて分かった事ですが、

今回のラリーズの音源は、客を入れずに録音されている事、

機材的には大したものはなかった事、

ベースは久保田麻琴さんがやっている事等、なかなか興味深いです。

 

 

このセットを購入する人は、大半は裸のラリーズが目的でしょうけど、

それ以外のアーチストもなかなかのものだと思います。

深みのあるフォークを聴かせてくれる南正人さん、

ストレートでシンプルなロックのカバーを聴かせてくれる都落ち、

そして未発表音源が追加されたアシッドセブン。

今回追加された音源が非常にカッコいいロックを聴かせてくれています。

「寿の朝」とか、気に入りました。

 

 

これだけの演奏をするくらいでも、当時はロックを正当に

評価されてなかったので、デビューも難しかったのでしょうね。

 

50年前にわずか1年ちょっとしか存在しなかったライブハウス。

期間は短かったとはいえ、当時はロックを演奏する場が少なかったため、

個性的な面々が集まりました。

その当時の貴重な記録が復活して嬉しい限りです。

タージマハル旅行団が復刻されなかったのは残念ですが。

 

この文を書いている頃には、発売元を含めて在庫切れになっている所が

出てきています。購入者はマニアの人が殆どだと思いますが、

それなりに売れているようで、今後の発掘音源にも期待したいです。


NO.93 裸のラリーズ公式3種再発

2022-10-13 00:14:14 | サイケデリック

30年越しの悲願がようやく叶いました。

オリジナルを買い逃して後悔した日々もようやく終わる事に。

再発される事のないと思っていた裸のラリーズの公式CD3種、

本日、無事に届きました。感無量です。

 

荷物が思っていたよりも軽いなと思っていましたら、

オリジナルがプラケース仕様だったのに対し、

今回の再発盤はデジパック仕様でした。特に「'77 LIVE」は

昔よくあった分厚いタイプの2枚組ケースから一気にスリムになって

少々違和感が。でも慣れればこれはこれで悪くないです。

帯はほぼオリジナルと同様で、この点は良かったとは思います。

 

中身の音に関してですが、久保田麻琴氏による

リマスターが行われています。詳細は公式HPに掲載されています。

 

オリジナル・アルバム3タイトル再発に関するプレスリリース | Les Rallizes Dénudés (lesrallizesdenudes-official.com)

 

気になったのは、当時の最先端の技術で作られたデジタルマスターが、

現在ではそのデジタルテープを再生する機械が、

状態のいいものが少ないという事。その当時作られた

デジタルマスターって、今後どうなるのか不安ですね。

 

気が付いたら、販売サイトに詳しい解説がアップされていました。

参考までに。(CDには解説や歌詞は何もありませんでした)

 

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / ’67-‘69 STUDIO et LIVE[CD]UBCA-1073 | Tuff Beats (tuff-beats.com)

 

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / MIZUTANI / Les Rallizes Dénudés[CD]UBCA-1074 | Tuff Beats (tuff-beats.com)

 

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) / ’77 LIVE[2CD]UBCA-1075-1076 | Tuff Beats (tuff-beats.com)

 

 

とりあえず、「’67-‘69 STUDIO et LIVE」を聴いていますが、

少し気になる部分が。

4曲目「Les Bulles de Savon / Soap Bubbles」

の2:38あたりにデジタルなエラー音がありましたね。

昨日から一部で話題になっていました。静かな曲なので

気になってしまいます。残念です。

音的には1曲目の最初期のライブの音は、これ以上は良くならないかなと。

それ以外は問題ないかなとは思います。

後、「'77 LIVE]の「THE LAST ONE」の収録時間が

少々短くなっているという話もあり、う~んと思ってみたり。

アナログ盤も同じ様だったら、購入もどうするか考えないといけないかも。

更にアナログ盤に関しては、海外でもプレオーダーが開始されていますが、

そちらの方はカラーレコード仕様だとか。

日本からは直接注文出来ないようで、なんだかなぁ。

 

また、リイシュー記念にリスニングパーティが開催されるようです。

 

裸のラリーズ、オフシャル3作のリイシューを記念した爆音リスニング・パーティ開催 | OKMusic

 

特にラリーズのライブは、実際に体験しないと凄さはわからないので、

ライブを見る事が出来ない今、こういったリスニングパーティが

最良の方法かもしれません。家庭用の機器だと限界がありますし

近所迷惑ですし。自分は、時期的に行くのが無理なのが残念です。

 

とりあえず、残りは明日以降に聴こうかと思います。

不備が出てきたりしたので、嬉しさが半減してしまい複雑な気分に

なりつつあります。

 

10月17日追記

デジタルノイズの件、公式HPにて希望者には交換に対応するとの

発表がありましたね。アナログ盤は大丈夫との事です。

この件は、これにて一件落着かな。

 

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ)『’67-’69 STUDIO et LIVE』CDをご購入いただきましたお客様へ | Les Rallizes Dénudés (lesrallizesdenudes-official.com)

 


NO.84 裸のラリーズ3種アナログ盤プレオーダー開始

2022-09-17 14:52:14 | サイケデリック

裸のリリーズの公式3種のアナログ盤、国内リリースが

12月7日発売で決定したようです。

公式3種のアナログ化は初となります。

プレオーダーも開始しております。

 

今回のアナログ盤で注意したいのは、「’67-‘69 STUDIO et LIVE」は、

今回の再発CDに入っていたボーナストラックは収録されず、

オリジナルのままでアナログ化されています。

「MIZUTANI / Les Rallizes Dénudés」に関しては、

収録時間の関係で、オリジナルに収録されていた

「黒い悲しみのロマンセ otherwise Fallin’ Love With」が

カットされています。

「’77 LIVE」はCD2枚組だったのが、アナログでは3枚組となっています。

カットされたものに関しては、3種まとめて購入時の時の特典として、

12インチ盤に収録されたものが付属されます。

まぁ、ファンは3種すべて買う人が殆どだろうから問題ないと思いますが。

なお販売元のサイトで予約すると、限定のポストカードも付属しますね。

 

Les Rallizes Dénudés(裸のラリーズ) /3作同時購入特典12インチ付きセット[LP+LP+3LP+12”アナログ盤]TBV-0042 | Tuff Beats (tuff-beats.com)

 

果たしてすぐ予約が一杯になるのか、しばらく残るかはわかりずらいですが、

OZと公式3種のCDを予約しているので、予算的に厳しいかな。

ぜひ欲しい一品だけど、少し様子見します。

年末のボーナスが予定通りくらいには出ますように…。

 

追記 NO.66にて記載した

「OZ DAYS LIVE '72-'73 Kichijoji The 50th Anniversary Collection」

ですが数日前にメールが届き、海外プレス工場の製造遅延のため、

9月23日発売予定から10月下旬以降に変更になったとの事。

発売元のサイトも、しれっと修正されていました。

ちょっと残念だけど、まぁ仕方ないかな。


NO.76 裸のラリーズ オリジナルアルバム再発版 プレオーダー開始

2022-08-17 07:42:51 | サイケデリック

裸のラリーズの再発もいよいよ大詰め。

オリジナルアルバムの復刻になります。待っていました。

 

オリジナル・アルバム3タイトル再発版、国内プレオーダー開始 | Les Rallizes Dénudés (lesrallizesdenudes-official.com)

 

販売予定日は10月12日。プレオーダーも始まりましたので、

しっかり予約して販売日を待ちましょう。

今回の再発は、久保田麻琴さんによるリマスタリングが行われていて、

更に「’67-‘69 STUDIO et LIVE」に関しては、未発表の

ボーナストラックが2曲追加されているようです。

販売価格もオリジナルよりは若干安くはなっています。

それでも送料を加えたら合計12000円程度にはなります。

安い買い物ではないですが、オリジナルを買い逃して

30年間後悔した身としては、今度は確実に買わないとなぁ。

しかしながらアナログ盤の発売も匂わせているし、

これの倍以上の資金は確保しないといけないかなぁ。

 

再発関連については、これで一段落となるでしょうが、

山口冨士夫さんが在籍していた時期の正式な発売とか、

ビデオテープでしか発売されていない映像のBlu-ray化とか、

まだまだ素材は沢山あるはずです。

時間はかかってもいいので、正規版として多くの音源や映像を

発売してもらいたいものです。

 


NO.67 タージマハル旅行団「LIVE STOCKHOLM 1971」

2022-07-26 00:51:14 | サイケデリック

オリジナルの「OZ DAYS」からカットされたタージマハル旅行団とは

一体どんなグループなのか?

実に謎めいているというか、裸のラリーズよりも実体が掴みづらい

のではないかと思ってしまいます。

たまに名前は聞く事があっても、アルバムも昔は入手困難でした。

2種類のアルバムは、それでもCD化はされています。

(今はダウンロード販売もされていますので、音自体は昔よりも

簡単に聴くことが出来ますが)

まとまった記事で自分が見た事あるのが、昔、古本屋で見つけた

「日本フリージャズ史」という本での記事ですね。

フリージャズとはちょっと違うと思うのですが、

タージマハル旅行団をどのように分類するかは難しいのです。

小杉武久さんという現代音楽家のメンバーもいたのですが、

半分素人みたいなメンバーもいたりします。

大量の楽器類を持ちこみ、気が向くままに演奏したりしていました。

 

 

環境音楽?宗教音楽?ロック?フリージャズ?サイケデリック?プログレッシブ?

特に盛り上がりを見せることもなく淡々と演奏される音楽は、

確実に聴く人を選ぶと思われます。

70年代初めにヨーロッパを回りながら演奏してきたといいますが、

このアルバムは、その時の演奏を録音したものです。

海外で発売されたようなので、正規盤かどうかも不明ですが、

貴重な演奏を2枚組で収録してあります。

 

youtubeには、70年代の記録映像も画質が悪いながらもアップされていました。

これはなかなか貴重な記録だと思いますよ。

Taj Mahal Travellers On Tour 1972 - YouTube