月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.240 桜三月散歩道

2024-03-08 01:00:20 | 日本のフォーク

50周年を迎えて聴く機会も増えた気がする井上陽水さんの「氷の世界」。

名曲が沢山ありますが、やはり春になると聴きたくなるのが、

「桜三月散歩道」ですね。

この曲の詞を書いているのが、赤塚不二夫さんのブレーンと言われた

パロディ漫画家の長谷邦夫さん。

この人の人生は、本当に色々な人との出会いがあります。

漫画家以外にも筒井康隆さんやタモリさん、山下洋輔さん、

異能と言われる方との交流があります。

そんな半生を綴った自伝が「桜三月散歩道」(水声社刊)で、

やっと納得出来る値段で購入することが出来ました。

(定価が高いので、古本でも安くは手に入れにくいのです)

400ページぐらいありますが、じっくり読みたいと思います。

 

その中の記述に、井上陽水さんとの出会いがあります。

まだ売れていなかった陽水さんに、赤塚さんが関わっている

「まんがNO.1」という雑誌の付録レコードで歌って欲しいと。

長谷さんの詞に陽水さんの曲を付けた「桜三月散歩道」。

「氷の世界」に収録されているものとは違うバージョンになります。

大きな違いは、途中の台詞部分をニャロメのうたを歌っていた

大野進さんがやっていること。台詞部分は長めとなっています。

元々大野さんは、当時の陽水さんの録音にも関わっていたといいます。

歌詞も「町へ行けば人が死ぬ」、「町へ行けば革命だ」

といった部分は変更されています。

 

 

購入した自伝は漫画家時代の話を読んでいますが、有名な方々との関りで、

非常に興味深いです。読み進めるのが楽しみです。