50周年を迎えて聴く機会も増えた気がする井上陽水さんの「氷の世界」。
名曲が沢山ありますが、やはり春になると聴きたくなるのが、
「桜三月散歩道」ですね。
この曲の詞を書いているのが、赤塚不二夫さんのブレーンと言われた
パロディ漫画家の長谷邦夫さん。
この人の人生は、本当に色々な人との出会いがあります。
漫画家以外にも筒井康隆さんやタモリさん、山下洋輔さん、
異能と言われる方との交流があります。
そんな半生を綴った自伝が「桜三月散歩道」(水声社刊)で、
やっと納得出来る値段で購入することが出来ました。
(定価が高いので、古本でも安くは手に入れにくいのです)
400ページぐらいありますが、じっくり読みたいと思います。
その中の記述に、井上陽水さんとの出会いがあります。
まだ売れていなかった陽水さんに、赤塚さんが関わっている
「まんがNO.1」という雑誌の付録レコードで歌って欲しいと。
長谷さんの詞に陽水さんの曲を付けた「桜三月散歩道」。
「氷の世界」に収録されているものとは違うバージョンになります。
大きな違いは、途中の台詞部分をニャロメのうたを歌っていた
大野進さんがやっていること。台詞部分は長めとなっています。
元々大野さんは、当時の陽水さんの録音にも関わっていたといいます。
歌詞も「町へ行けば人が死ぬ」、「町へ行けば革命だ」
といった部分は変更されています。
購入した自伝は漫画家時代の話を読んでいますが、有名な方々との関りで、
非常に興味深いです。読み進めるのが楽しみです。