月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.266 加藤和彦「ぼくのそばにおいでよ+2」

2024-07-06 08:09:41 | 日本のフォーク

いつも拝見している某タワーレコードのオンラインショップ、

何気に加藤和彦さんを検索してみたら、何と前に見た時は品切れ状態だった

70年代初期のソロアルバム2枚が在庫ありになっていました。

サディスティック・ミカ・バンドの前の段階、加藤さんがニューロックへと

近づこうとしていた時期のアルバムですが、躊躇している間に入手困難と

なっていました。これは買わねばと思いました。

更にオンラインショップでは、ポイント15%が付くセール中でした。

これはラッキーですね。それにしても、映画公開の影響なのか、

それともタワーレコードの意見広告で加藤さんが起用された影響なのか。

再プレスされたのか在庫をかき集めたのかは知りませんが、

入手出来てラッキーでした。

 

 

まずは「ぼくのそばにおいでよ」ですが、加藤さんにとっては、

自分の出した要望が受け入れられず、更に勝手に曲順が変えられたり、

アルバムのタイトルが変更されたりと、非常に不満が残っていました。

そしてアルバムに「児雷也顛末記」なる抗議文が掲載されるという

事態になったりします。本来なら2枚組で「児雷也」というタイトルに

したかった事、「児雷也冒険譚」と「オロチマルの逆襲」という曲が

カットされた事、曲順が変更された事、意図しなかったシングル曲を

挿入された事、それらを販売会議で決められ、作者の同意はなかったと、

これらがすべて事実なら、文句も言いたくなるでしょうね。

確かに会社としてはレコードを売りたいですし、実際、加藤さんの出した

シングルは売れてなかったので、テコ入れはしたかったでしょうね。

 

とはいえ曲自体は、なかなか興味深いものもあります。

「9月はほうき星が流れる時」とか、加藤さん流の穏やかさを感じます。

 

 

また、ちょっと中華風のゆったりとした感じの曲も加藤さんらしいかなと。

 

 

本来の2枚組のものも聴いてみたいですが、もう叶わぬ夢ですね。