最近見たディスクユニオンのYoutubeチャンネルの動画で
興味深いものがありましたので紹介してみます。
CDが発売されたのは80年代の初めの方ですが、極めて初期のものに関しては、
特徴があるものが多かったりします。今回は東芝EMIの初期のCDに関してですね。
非常にマニアックな話となりますが、ご容赦下さい。
当時の東芝EMIですが、CD発売初期の頃は、まだ自社での工場を
持っていなかったりします。その為、CBSソニーに委託してCDを作り
それを販売していました。期間的には1年ぐらいと短いですので、
CDの刻印にCBSソニーの名前が刻まれた東芝EMIのCDは珍しい事になります。
そしてマニア的には非常に困るのですが、この当時の委託されたCDには
帯とかはなく、金色の丸いステッカーというかシールに作品名やアーチスト名が
書かれていました。当然、殆どの人は捨てていると思いますので、
これが付いているものを探すのは非常に困難です。(動画参照)
そしてマニアには有名な、標準規格での世界発売前にフライングで売られて
いちゃもんがついたビートルズの『アビーロード』、これにも金丸ステッカー
バージョンが存在していて、それが付属されているものは
殆どないとも言われています。これの未開封とか持っていたら、
買取価格はどれくらいになるのだろうかと思ってしまいます。
動画で紹介されているのは、ストーンズの『刺青の男』、
ポール・マッカートニーの『TUG OF WAR』、
デヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』、
そしてビートルズの『アビーロード』。
これらを全て金丸ステッカー付きで集めるのは困難の極みです。
更に恐ろしい事に、これらを上回るラスボスがいるという事で、
どんなものかと思っていたら、何とピンクフロイドの『狂気』なのだと。
『狂気』のCDにも色々なバリエーションがありまして、NO.100でも
モービルフィディリティ盤を紹介しましたが、それよりもはるかにレアとの事。
確かに『狂気』の初期CDの金丸ステッカー付きなんて
存在さえ知りませんでした。市場にも出る事は皆無なのだとか。
そして更に注目すべきなのは、この東芝初期版のCDの『狂気』は、
日本独自のマスターとしてアナログ時代に発売された
プロユースシリーズのものを使っているとの事です。同時期の回収版の
『アビーロード』もプロユースシリーズから作製されているので、
そこの所も、マニア的には価値を見い出すのかなと。
ピンクフロイドに関しては、初めて発売されたCDのラインナップにある
『炎』の青箱帯仕様のものが最難関と思っていましたが、
それに匹敵するものがあるとは。改めて思いますね。
『マニアの道は獣道』だと。