月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.220 QUATERMASS「QUATERMASS」

2023-12-22 01:08:00 | 隠れた名曲

前回、NO,219の記事で、ちあきさんがカバーした井上陽水さんの事を

書いたのですが、色々調べていくうちに、陽水さんのアルバム

「氷の世界」に参加したセッションミュージシャンが

クォーターマスのメンバーだと知ってびっくりしました。

「氷の世界」はロンドンでも録音されたというのですが、この通好みの

グループと関りがあるとは、ちょっとした驚きです。

昔、音楽誌でこのグループの事を書いてある記事を読んで興味を持ち、

CDを買ったものですが、今回、久々に取り出してみました。

 

クォーターマスは、ディープパープルとの因縁があるグループで、

ドラムのミック・アンダーウッドが、リッチー・ブラックモアと友人との事。

またイアン・ギランとロジャー・グローバーが所属していた

エピソード・シックスというグループにクォーターマスのメンバーも

所属していたとの事です。

ブラックモアがクォーターマスの「黒い羊」という曲を

ディープパープルでカバーしようとしたのですが、他のメンバーが

ブルース色の強い曲を拒否し、それが遠因となったのか、

ブラックモアはパープルを脱退することに。

そしてレインボーのアルバムで「黒い羊」はカバーされることに。

 

 

クオーターマスは、ベース、ドラム、ハモンドオルガンの

ギターレスのバンドで、同時期のナイスとも比較されることがありますが、

結構リズム隊がしっかりしていて骨太なイメージです。

 

 

そしてストリングスを取り入れた曲もあったりするのが、

ナイスと比較される理由かと。骨太だけでなく、実験的な事もやっていますね。

 

 

発売は、EMIのハーベストレーベル。ケヴィン・エアーズやロイ・ハーバー等、

癖のあるミュージシャンがアルバムを出していました。

妙に印象に残るジャケットは、ヒプノシスによるものです。

同時期には、ピンクフロイドの「原子心母」のジャケも手掛けていますね。

しかしながら、アルバム1枚しか残していないのは残念です。

ライブ映像とかないとは思っていましたが、短い時間ながら存在していました。

 

 

ハモンドオルガンに拘る姿勢は嫌いではないです。

ただ一般受けは難しいですね。

 

 

 

 



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