前作「光るクレヨン」から8年、友川カズキさんが久々の新作を出します。
もう作品は出さないと思っていただけに、これは嬉しいです。
タイトルは「イカを買いに行く」。この前、創作ワークショップにて勉強した
「非日常」の言葉の組み合わせ、本来は全く関係のない事柄を組み合わせて、
違和感のあるものが出来上がるというものですが、
これは普通の言葉が、使われる場所によっては
違和感のあるものになるという感じですかね。 インパクトはあります。
タイトル曲は近年、ライブでおなじみの曲のようです。久しく友川さんの
ライブには行っていないので、自分には馴染みのない曲ですが、
何とも言えないような迫力があります。
そして、ちあきなおみさんに提供した「祭りの花を買いに行く」の
セルフカバーも。この曲は友川さん特有の狂気の部分は無く、
ただ優しさを感じさせます。
それ以外にも、嘗て録音した「ダンス」や「花火」の再録音も。
74歳になる友川さんですが、それを感じさせない
凄味のある歌を聴かせてくれます。このくらいの年齢になると
リタイアする人ばかりですが、この人は枯れそうもないですね。
なお参加メンバーは、長年の相棒である石塚俊明さん(EX頭脳警察)、
永畑雅人さん(ロケットマツ)、またゲストには、サックスの梅津和時さん、
バイオリンの松井亜由美さんの名前も。
なお、友川カズキオフィシャルショップ では先行販売されていまして、
サイン入りCDも入手可能です。また1万円以上購入で、直筆色紙も貰えるとか。
一度この人の世界に浸かったら抜け出せない魅力がある方ですね。
「イカを買いに行く」も「祭りの花を買いに行く」も初めて聴きました。
まさしく歌う詩人ですね。
友川さんの世界は、好き嫌いがはっきり分かれますね。
好きな人にとっては、トコトンハマりますが、嫌いな人にとっては、
絶対受け入れられないと。
昔見たライブでは、酎ハイをジョッキで飲みながら歌う姿が印象的でした。
歌うよりも競輪が好きとも言っていた、型にはまらない人ですね。
近いうちに、どう書こうか悩んでいた、ちあきなおみさんの「あまぐも」について書こうかと。
河島英五さんと友川さんの作品を歌ったものですが、
アレンジがちょっと違うなと思っていますので。