2月5日は、敬愛するPANTAの誕生日です。
本来なら、2月6日にシーナ&ザ・ロケッツとの対バンライブをやる予定でしたが、
残念ながら鮎川誠さんが亡くなったため、頭脳警察ワンマンでの
追悼ライブになりそうです。
さて、どんな音源を紹介しようかと考えてみましたら、
元サンハウスの柴山俊之さんと元アナーキーの仲野茂さんと
共同プロデュースをしたイベント、「THE COVER SPECIAL」を思い出しました。
これは1988年の2月6日に渋谷公会堂で行われたイベントで、
柴山さんのユニット、PANTAのユニット、ジョニーサンダースのユニット、
仲野茂さんのユニットでの演奏を収録しています。
元々PANTAが出演しているというので購入したのですが、
これがなかなか楽しくてイカした演奏ばかりなのです。
柴山さんはいきなりドアーズの「ハートに火をつけて」を演奏。
ブルース系を選ぶと思っていたのでちょっと意外。
セルフカバーの「レモンティー」(元アースシェイカーの西田昌史との
デュエット)や「VIRUS CAPSULE」も違うメンバーでの演奏は新鮮です。
そしてPANTAユニットは、負けじとドアーズの「ジ・エンド」から
スタートし、「トゥモロー・ネバー・ノーズ」~
「ホワイトラビット」~「あなただけを」~「ジ・エンド」の
サイケデリックメドレーを演奏。PANTAは、他の番組でも
ドアーズのカバーを披露しており、影響を受けているようですね。
鈴木慶一さんのサイケなギターやボーカルもイカしてますね。
後半は、ARBの石橋凌さんの歌う「ルート66」が秀逸です。
どういう経緯でこのイベントに参加したのかはわかりませんが、
元ニューヨークドールズのジョニー・サンダースも参加してます。
まぁゲストみたいな感じですが、ルースターズの花田裕之さんとの
共演は、見ものです。モンキーズの「ステッピン・ストーン」が
なかなかカッコいいです。
そして一番の発起人である仲野茂さんのユニットですが、
アナーキーからザ・ロックバンドに名前が変わっての初アルバムは、
カバーを多々演奏していまして、カバーへの思い入れが強い感じですね。
フリーの「オール・ライト・ナウ」やCCRの「雨を見たかい」等は、
こんなにカッコいい曲だったっけ?と思えるような演奏で、
改めて元の曲の良さを感じました。
そしてハイライトは、PANTAの「GESANG DES SOLDATEN DER ROTEN ARMEE」の
イントロから村八分の「鼻からちょうちん」へと続くメドレーですね。
洋楽の名曲が多い中で、対抗して日本のロックを演奏。
そして一歩も引いていないのが素晴らしい。
そしてラストは、ステッペンウルフの「ワイルドで行こう」。
忌野清志郎さんや、かまやつひろしさんも参加してのお祭り騒ぎ。
聴いていて楽しいというか、気持ちよさを感じさせます。
この手の企画物のアルバムは、なかなか再発されないものですが、
5年ぐらい前にタワーレコード限定で紙ジャケ&リマスタリングされた
ものが再発されています。まだ在庫が残っているのが嬉しいやら悲しいやらで。
興味ある方は、在庫があるうちにどうぞ。
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