日本のプロ野球をテレビで観なくなってひさしいのに、メジャーリーグは毎日テレビの前にかじりついて観ています。その差は何なのでしょう?
異文化の中で頑張っている日本人プレーヤーの活躍ぶりを追いかけたいのが第一の理由。チームが何処であれ、選手が誰であれメジャーでのプレイを夢見てはるばるアメリカに渡って活躍している彼らを素直に応援してあげたいのです。松坂vsイチロー、岡島vs松井なんてマスコミが騒ぐ日本人対決なんてのはあまり興味はありません。日本人同士での潰しあいは出来れば避けたいくらいです。シーズンを盛り上げるにはヤンキースに勝ってもらいたいけど、松坂にも勝たせたい。
セーフィコフィールドでは去年おととしと連続して観戦しているので親近感もあり、敢えて贔屓チームを挙げるならばイチロー、城島が活躍してもなかなか成績が伸びないシアトル・マリナーズですが、「日本人プレーヤーの居るチーム」なら何処でも応援してしまう、心のひろいMLBファンを任じています。本当は「日本人ファン」ですね。
第二の理由は、文句なく試合が面白いことです。日本人プレーヤーへの思い入れは別にしても、MLBのハッスルプレーはテレビの前に釘付けで観戦していても飽きることがありません。MLBでプレーしていても結果を出さなければ何時マイナー落ちするかもしれないという緊張感、危機感がハッスルさせるのでしょうか。一生懸命さが観る方に伝わってきます。
第三に、老若男女あらゆる種類の人が真にベースボールを楽しみに来ているのが実感できる球場の雰囲気が私は好きです。グローブ片手に、ボールをキャッチしようと目を輝かせている子供たち。テレビに映って友達に、家族に自慢したい一心で、手製のプラカードを誇示したり、派手なダンスアクションでテレビカメラを惹きつけたりとあの手この手の作戦を楽しんでいる観客。まさに「ボールパーク」と呼ぶにふさわしい、ファンの遊び場です。
私が日本のプロ野球から遠ざかった理由はいろいろありますが、主たるものは、
①私設応援団の仕切る、鳴り物入りの騒々しくアホらしい応援。一億総ナントカみたいで個性のかけらが感じられません。
②選手のテレビタレント化。試合のショー化。マスコミの責任大ですが、プレーよりルックスが云々される風潮。大人のMLBに比べて子供集団のような印象を受けます。ホームランの後にマスコット嬢から人形やら花束やらを手渡す、薄っぺらい演出も試合を面白くなくしています。
③試合途中でも試合中継を終了してしまうことに代表されるファン軽視の姿勢。
(「スポンサーのご好意」に対してファンに「感謝せよ」とばかりのスタンス。)
中継アナウンサーの「絶叫」もなんとかならないものでしょうかねぇ?
「日本のプロ野球は観ないけどMLBは欠かさず観る」野球ファンがますます増えるような感じがしています。
個人的な好みの問題ですが、NHK衛星放送MLB解説者、元巨人軍のピッチャーN.T.氏の話しっぷり、なんとかなりませんかねぇ!?
「何とかだからあぁ~っ」「これこれするのはあぁ~」と語尾にやたらと力を入れて伸ばして発音するのがとても気になるのですがあぁ~!