到着初日にやるべき事が自動車保険の更新とケーブルテレビの再接続(reactivation)であることは、長期滞在2年目ともなると、常識として身体に染み付いています。ケーブルテレビが開通すればインターネット、スカイプと「頭脳」にあたる情報インフラが整備され、自動車保険さえ更新されれば即刻「手足」が動き始めるのです。
留守中の面倒を見てくれているTさんが保険代理店に連れて行ってくれて、10分ほどで手続き完了。前回と同じ条件での更新であれば代理人による手続きも出来るのですが、今回は保険料セーブのため付保内容を見直したので、私と女房の両方の署名が必要でした。次回からはTさんに事前に代理手続きしてもらい、更新手続きに保険屋に行かなくて済む方法に切り替えられます。だんだん便利になります。早くも次回が楽しみです。
前回の経験から学習したもうひとつのこと。留守中はバッテリーのマイナス電極を外しておけばバッテリーが「あがる」のを防げるとのこと。これまたTさんのご協力を仰ぎ、到着直前に繋いでもらって充電したので、「手足」はスムーズに動き出しました。
滑り出し順調!さすが2年目! 次は「頭脳」の番です。これまた電話一本でOKです。なんてったってカナダですから。・・・・・そのはずだったのです・・・・。
顧客番号、住所・氏名を伝えて「中断してあったラインを即刻繋いでもらいたい」「なんでも承知してるんだい、こちとら長期滞在2年目のベテランだい、べらんめえ」てな調子で言ったわけでもないのですが、電話口からは「再接続の為にはエンジニアが現地に赴く必要があります。いまのところ一番早くて6月29日です」との落ち着いたお嬢さんの声。
これから十日ものあいだ頭脳無しで生活しろということ?取り付く島もなさそうなお嬢さんの口ぶり、頭をトンカチでガツンとやられたらこうなるんじゃないかと思うくらいに目の前が真っ暗になりました。「だ、だって、新規契約じゃないのよ。既に加入している者が、『解約』『切断』じゃなくて『中断』の手続きを事前にやってるじゃん!前回は即刻できたじゃん!」「はい。仰るように中断です。前回も中断でした。前回は再開日時を事前に連絡いただいていたので、間に合うように事前に現地に赴いていたのです。今回はこれが初めての連絡ですから、これからチェックして一番早くエンジニアをそちらに向かわせます。ただ現時点では一番早いのが29日なのです。もし早くなるようであれば連絡差し上げます。」このお嬢さん何処までも正しく、何処までも冷静なのです。
要するに、事前に電話一本、メール一本入れて「何月何日から再使用するので、それまでに再接続しておいてくれ」と言えば済んだ話でした。到着当日の電話一本で前回も再接続されたと思い込んだ「油断」があったとしか言いようがありません。今度という今度は完敗です。
その後の連絡で、二日早まり27日の夕刻までには開通するとの有り難いご案内。それまでは友達のパソコンを使わせてもらうか、Wireless LAN の看板の出たホテル、コーヒーショップなどにモバイル・パソコンを持ち込むかして、かろうじて他人さまの「頭脳」を使わせてもらうしかありません。
たかがインターネット、されどインターネット。無いと淋しく不便なものですねぇ!