マタイの福音書9:2
『すると、人々が中風の人を床に寝かせたままで、みもとに運んで来た。イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された」と言われた。』
中風の人の願いは、何よりも体が癒されることでした。
不自由な体で生きることは本当に辛いことです。
治療法があるわけでもなく、死ぬまで不自由な体で生きる人にとって健康な体になることは一番の願いであり、一番の祝福だと思っていたでしょう。
そしてこの人は体だけでなく、心にも苦しみがありました。
当時の人々は、病気は罪による罰だと思っていたので、彼の中には罪責感があったと思います。
イエス様は人の心を見る方です。
彼の罪も心にある苦しみも知っていました。
ですから『子よ。しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。』と言われました。
『しっかりしなさい。』ということばは、中風の人に安心感を与えたことばになったと思います。
責めることばではなく、慰めと励ましのことばだからです。
イエス様はまず霊的祝福を与えました。
罪の赦しは霊的祝福です。
その祝福の後に、彼は体の癒しの祝福も受けました。
恵みの中で一番大きい恵みは、罪の赦しです。
なぜなら罪から来る報酬は死だからです。
罪の赦しによって救いが生まれますし、救われた者のためには天の御国と永遠のいのちが与えられるからです。
主が先に霊的祝福を与え、次にその人に必要な祝福を与えます。
【関連聖句】
コロサイ1:14
『この御子のうちにあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ています。』
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【ディボーション】人の先に立ちたいと思う者:マルコの福音書10章44-45節